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コラム

現代社会ド突き通信
Vol.20 ヒロシマ50年目のアメリカの変化

2013-08-22

 この原稿は1995年のヒロシマ50年目のときに書いたもので、拙著「なんや、これ?アメリカと日本」に掲載されている。あの時のアメリカ・メデイアの態度になにか核をやめようという希望があったように思ったのだが、今はもっと悪くなっている。あの時のこのロサンゼルスのアメリカの雰囲気を読者にお知らせしたいと思ったので、この稿で取り上げてもらった。


 永年、アメリカ政府が没収していたアメリカ陸軍の写真家が撮った広島、長崎のフィルムを1978年に最初に日本で公開し、映像として放射能の恐怖を一般の人に示した。
 古記録の公開もあった。だから被爆後の広島をまた一般市民がどのようにして死んでいったかをアメリカの大衆の一部が知り、原爆を普通の市民の上に落したことへの罪の意識が出て来た。
 また世界全体の人の交流が激しくなったし、インターネットで情報を容易に素早く手に入れることができ、国民に目隠し出来なくなって来た。未だにテロや信用できない国が核兵器を遣う可能性は終わっていない。
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 最近ブルッキング研究所は、アメリカ合衆国は4兆ドルも国民の税金を核兵器に投入したと発表した。この額は第二次大戦後、現在迄に費やした教育費の2/3に当たるという。今核兵器の後始末に一年に150億ドル必要であるという。
 昨今の議会で、たえず教育費や社会福祉費を削減すると脅かしているのを見ると、常識のある人は誰でも、世界を破滅さす兵器に夥しい国民の税金を遣っているのは変だと思うだろう。
 原爆投下支持が45年には85%であったのが94年には44%にまで下がった。それに油を注いだのはこの国の誇りである博物館スミソニアン館長辞任事件であった。
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 ABC・TVの綿密な歴史的考察リポートで、解説者ジェニングスは初めに、何故アメリカは広島、長崎に原爆を落したのか? 原爆は戦争を早く終わらせたのか? トルーマンが言うように百万人の命が救われたのだろうか? 他に何か取る方法は無かったのだろうか? と述べ、その中でスタンフォード大のバーンスタイン教授はアメリカ人は殆ど理由は知らされていないと言っている。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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米谷ふみ子




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