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コラム

現代社会ド突き通信
Vol. 22 ヒロシマ50年目のアメリカの変化

2013-09-19

 この原稿は1995年のヒロシマ50年目のときに書いたもので、拙著「なんや、これ?アメリカと日本」に掲載されている。あの時のアメリカ・メデイアの態度になにか核をやめようという希望があったように思ったのだが、今はもっと悪くなっている。あの時のこのロサンゼルスのアメリカの雰囲気を読者にお知らせしたいと思ったので、この稿で取り上げてもらった。


 会場に来ていた人達は反核の人か、物理学者とか歴史学者が多かった。
 「トルーマンが百万の兵士の命を救ったと言ってたけど、当時日本では、ベニヤのプロペラを造っていたのよ。私日本に住んでいたもの。日本には兵器は何もなかったのに等しく、アメリカ兵は上陸してきても殺されなかったと思いますよ」と討論が済んでから近くにいた者同志喋っていた時に言うと、原爆の本を書いたという男が「当時日本にいた人の言に勝てないが、日本人は竹槍を遣って戦い、一億玉砕と言っていたのだから、少なくともアメリカ兵に多くの日本人は殺されたと思うよ」と言った。
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 7月28日のロス・タイムズ社説にヘーゼル・オレアリ、エネルギー省長官がl944年からl974年迄の原子力委員や防衛局が貧乏人、黒人、囚人、重い病気の人、妊婦、エスキモー、ネイチヴ・アメリカン、マーシャル諸島の住民にプルトニウム、ラジユム、他の放射制物質を、本人に知らせずに呑ませたり、住居の近くに散布したことのレポートを要求したとあった。
 8月18日同紙はエネルギー省は前任者達は435もの記録された放射能実験を第二次世界大戦から1970年代半ば迄に一万六千人に同意なし、危険度を告げずに行なっていたと発表している。
 この50周年に人体実験に対しアメリカ政府は遂に謝り、賠償を考える所迄きたと見える。 


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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米谷ふみ子




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