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コラム

現代社会ド突き通信
Vol.23 ヒロシマ50年目のアメリカの変化

2013-10-04

 この原稿は1995年のヒロシマ50年目のときに書いたもので、拙著「なんや、これ?アメリカと日本」に掲載されている。あの時のアメリカ・メデイアの態度になにか核をやめようという希望があったように思ったのだが、今はもっと悪くなっている。あの時のこのロサンゼルスのアメリカの雰囲気を読者にお知らせしたいと思ったので、この稿で取り上げてもらった。


 当時の歴史を習っていない私は、この度、TVや雑誌、新聞で多くのことを学んだ。例えば、原爆は使われることは初めから決められていた。
 当時アメリカの軍隊は疲れていたので、早く終戦をという国内の圧力が大きいさ中に、ルーズベルトが4月に死んだ。
 叩き上げのトルーマンは大統領として自信がなかった。彼はルーズベルトと友人だった南部上院議員のバーンズを国防長官に任命した。
 バーンズが先生であった。二人は原爆のことを初めてマンハッタン計画の総指揮者グローブス将軍や陸軍省長官のスチムソンから聞いた。 
 バーンズはトルーマンに20億ドルの税金で造った原爆を使わないと、議会における貴方の首が危ないと言った。彼はその上、スターリンがルーズベルトに、ヨーロッパの戦争が終わると3か月後にソ連は中国に侵入して、日本軍を攻めるという約束をしたのを嫌っていた。
 ソ連と共に日本を攻め、分割したくないと、だから原爆を使えばそれが防がれる。もう冷戦はこの時始まっていたのである。
 ソ連を威嚇でき、日本を降参さす。日本軍部の幹部の降伏条件は①天皇制存続 ②武装解除は自分達でする ③戦犯裁判も自分達でする。というような虫のいい条件を持ち込んだので長引いたという。
 その後、天皇制保持という条件付き無条件降伏の日本側の依頼をスターリンは無視、アメリカは暗号解読で知っていたが無視し、戦争を長引かせ、二つの原爆を落した。外交で決着できた筈という修正派もいる。
 8月9日、小倉は雲が多かったので長崎に落した。グローブス元帥は京都に落すと決めていたが、日本に来たことのあるスチムソンがそれを阻止してまだ空襲でやられていない広島に決めた。ウラニウム(広島)とプルトニウム(長崎)の二種の原爆を使ったことは? 人体実験をしたかったのではないか? 
 3つめの原爆があって、8月20日頃東京が標的であったという。降伏で東京は免れたということを知った。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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米谷ふみ子




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