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コラム

今月の庭仕事
Lesson 101 「種を蒔く時、どんな点に注意すればいいのか?」

2013-10-08

 今回は、種を蒔く時、どんな点に注意しながらやればいいのかを考えてみましょう。
 お店で種を買う際には、必ずいつ採集されたものであるかを確かめましょう。一般的に種は採集から年数が経てば、経つほど発芽率が落ちます。野菜類では安心して蒔けるのは3年くらいをめどにしたらいいでしょう。しかし、その間の保存状態も大きく関係します。大体あんまり温度変化のない涼しい場所だったら、まず問題ないでしょう。 
 種ではないけど、里芋、ジャガイモ、サツマイモなども植える前にしなびさせてはいけないですね。ご存知でしょうが、サツマイモは芽出しした後でつるを植えます。種を植える時にはまず適当な時期であるかをチェックするのが大切で、早かったり、遅かったりすると上手くいきません。早い場合、発芽温度が足りず、いつまでも発芽しなかったり、その間に腐ったり、動物達のエサになったり、発芽しても霜にやられたりします。
 では、遅すぎたらどうなるのでしょうか? 発芽しても生育期間が短かったりするので本来の大きさまで成長しなかったり、味がおちたり、色がよくなかったりします。また、生育途中で暑さにあったり、寒さにあったりで、花が咲いたり生長が止まったりして上手くいきません。
 実際に種を蒔く時には、どんな点に注意すべきでしょうか。蒔く深さ、種と種との間隔が非常に大事です。種の袋に書かれているように蒔きましょう。深すぎると、土の表面に出てくるまでにエネルギーを使い果たしてしまい、太い丈夫な苗になりません。また深い場所は温度が低いので、芽が出るまでに時間がかかります。
 南カリフォルニアはとても乾燥しているので、充分な水をかけてください。注意すべきことは、種は完全に乾いてる場所には蒔かず、一日、二日前に充分に水をあげてからにしましょう。そうしないと水の拡散が一様でないので、発芽にむらができてしまいます。また、小さな種を蒔いた時に乾かないように、わらや寒冷紗などで覆って保護してあげると発芽率はよくなります。芽が出始めたら、その保護はとりましょう。

 ■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟会員の白澤まことさん。連盟主催の野菜セミナーで講師を務める。日系のローカルテレビNTB「チャレンジ・ザ・ガーデニング」でも講師を務めた経歴もあり。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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