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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第273回 旨味こそ和食の真髄!

2014-05-07

ユネスコ・無形文化遺産に登録(昨年末)された和食をいかに広げていくか。生誕百三十年目を迎えたリトル東京をいかにPRしていくか。
 J-Town Guide(デービッド工藤社長)主催の『討議』が業界代表六人(共同貿易の金井会長、米国西本貿易の磯田社長、JFC国際の飯山副社長、JRAの波多野会長、七味会の宮里社長、筆者)の間で熱く交わされました。  
討議を重ねるなかで和食を広げる決め手は和食独自のダシを前面に出すことだと衆議一致。
味覚は元来、甘味、酸味、塩味、苦味の四味で、これに和食独自の旨味を加えて味の世界をさらに深化させたといわれています。
昆布ダシ、鰹ダシに代表されるダシ成分が旨味で、とりわけ職人と客にとって四季折々の旬の料理に視覚をそえる一期一会の旨味こそ和食の真髄だというのです。
和食は世界一おいしい料理だとし、米国人に食べてもらえる機会作りが普及につながるとも指摘されました。
『あの席でいわなかったが』と前置きしつつ『総領事館やジェトロとは
金の話ができない』
 『和食ショーにホテルを借りると二・五万㌦かかる。ゴルフコンペ等で苦心、資金を集めている。日本政府が和食の普及を願うなら、年一回の和食ショーの会場費ぐらいみてくれてもいい』
 和食とはいえ日本人のレストランオーナーは少数で、大半は韓国人、中国人、米国人。
『出鱈目な料理を出す店もある。教えてやるからJRA(日系レストラン協会)に入れと誘っても何のメリットもない』と逆に反発される始末。
『衛生上、素手で握るスシは手袋で調理しろ。鯨料理は犯罪だぞ』と。
好事、魔多し。日本の食文化が否定される場面を直視すべしとの声も。
和食の発祥地リトル東京の今後については『寺が六つもある。こんな街は世界にない。発展することはあっても衰退することはない』
共同、西本、JFCという食品卸問屋の御三家代表が一堂に会してディスカッションしたのはLA初のケース。
会場から「意義ある催し。今後も続けてほしい」との声が聞かれていました。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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