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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第279回 お返しと沈黙と笑みと・・

2014-06-18

 プレゼントはうれしい心の手紙です。
 なのにプレゼントをもらうとすぐにプレゼントを返す日本人がいます。お返しは日本社会の習慣ですが、米国人は「無神経だ」といいます。
 まるで欠陥商品を返品されたみたいで、憤りを覚えるそうです。
 プレゼントは贈りたいから贈るもので、「計算づくではない」というのが米国人の接し方。
 だから日本人に「こんなのいらない」と突っ返されたようで、嫌な気分になるそうです。
 プレゼントをもらったからといって、借りができたと思うのは日本人の勝手だけど、米国人には「心外」らしいのです。
 米国人にとって、贈りたいと思う心を形にして贈る、それがプレゼントだからです。
 しかし、もらったプレゼントをとわに忘れていいはずはありません。
 プレゼントは好意の証だから大事にしなければなりません。
 三ヵ月後、半年後にプレゼントの機会が来たらその場に相応しい贈り物をしたらよいそうです。
 プレゼントは心を形にした心の手紙だからです。
★ ★
 米国人からみた日本人は極めてサイレント。とりわけ妙なのは自分の意見をいわないことで、沈黙こそがあたかも美徳であるかのよう。
 耐えに耐えた胸の内を抑えきれなくなると突然、感情を爆発させる。
 「言ってくれないとわからない、以心伝心なんて旧時代の伝達手段にすがっていると世界から取り残されるぞ、沈黙は何も生まない」と米国人は心配しています。
 サイレントと関連するのは能面ともいわれる日本人の無表情。
 訪日した米国人コンサルタントにとって、とりわけ難しいのは日本のサラリーマンを笑わせることなのだそうです。
 島国人が島国人に仏頂面でいても構わないが、世の中のギスギスを笑みで和らげようと努める米国人には愉快なことではありません。
 沈黙し笑みをみせない日常は島国日本の独特の光景です。
 しかし多人種国家米国で言葉と笑みを欠いたなら、異星人扱いされても何の文句もいえません。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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