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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第306回 足裏の匂い、こりゃたまらん

2014-12-24

『足裏の匂い、こりゃたまらん。女の子の足裏の匂い、なおさらたまらん』 
言っておくが変態男のセリフではない。大好物が靴下という犬の犬語だ。
靴下四十三枚を食べた大型犬「グレートデン」(三歳)が動物病院に緊急搬送された。
エックス線検査でわかったもので、急ぎ胃を切開し靴下全部を取り除いたそうだ。
どうして犬がこれほど大量の靴下を食べたのか、肝心の飼い主にもとんとわからないという。
CNNが報じたもので、オレゴン州ポートランドで本当にあった話。

人と犬の関係が始まる時代は約一万二千年前。
犬は、狩猟生活をしていた原始人の住まいの周りをうろついていた。食べかすやおこぼれを食べているうちに人の群れに同化したという。
番犬、狩猟犬のほかペットとして欠かせない存在になる。
先祖が狼だけに犬は元来、牛肉、豚肉、羊肉、鶏肉、馬肉の順に肉食を好むそうだ。
人に飼われて雑食に転じ、糖分等を感知する舌の味覚細胞の発達で、果実、菓子、焼き芋、パン、雑穀なども食べるようになっていく。
同じペットでも猫の事情は少し違う。人間と同居しても犬ほど容易に〝野生″を捨てない。
もともと狩した獲物しか食べないタチで素っ気なく、犬ほどフレンドリーでもない。
腐敗物や植物を嫌い、凛として気難しいのが猫の気品であり、その孤高ゆえ猫好きを魅了してやまないのだ。
 
 チンパンジーやゴリラは植物食で、時には昆虫も食べる。小動物をとらえたシンパンジーは生肉をほお張る。
同じ霊長類の人間は最初から雑食だ。狩した動物、果実、植物、昆虫等を食べていた。
道具を作り火を使い調理食を考案し、植物を栽培し動物を飼って食生活を豊かにした。植物は野菜に、野牛は肉牛、乳牛になった。
人間ぐらい食の広い動物はいない。
中国人は四つ足のイスと机以外、何でも食べるとさえいう。足裏の匂う靴下などとっくに試食済みかもしれない。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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