今月の庭仕事
Lesson 136「3月の家庭菜園」
2015-03-18
3月になると家庭菜園をされる方には、マラソンの“Go”のピストルがなったような忙しさです。すでに元肥の堆肥や化成肥料など、土に鋤き込んで準備は完成しているものとして話を始めます。
どんな野菜が、種まき、植え付けに適しているでしょうか?
種まきは、ほうれん草、水菜、カブやエンドウなどが挙げられます。しかし、ここ南カリフォルニアでは、日本より一ヶ月ほど早く春が訪れるので、いんげん豆、枝豆、とうもろこしの種が播けます。涼しさを好むレタスもいいでしょう。とにかく、夏野菜だったらだいたい始めてもいいでしょう。
これらの中で注意すべきは、基肥さえしっかり施されていれば、生育期間の短いカブやレタスについては、追肥などに神経質にならなくてもいいでしょう。空気中から窒素分を固定できる豆類の枝豆やいんげん豆は、追肥を軽くします。
これらの中で一番肥料分が必要なのが、大きいとうもろこしです。エンドウやとうもろこしなどの種を播く時は、植える場所にしっかり水をあげて、2〜3日後に畝に種の3倍くらいの深さまで押し込んで土をかけます。芽が出るまで水はかけません。このことは粘土質の畑では特に大切ですが、砂地ではそれほど心配する必要はありません。
植え付けられる野菜はたくさんあります。じゃがいも、ハラペーニョ、トマト、レタス、ナス、きゅうりなどです。じゃがいもは砂地に近い状態の場所が適していて、肥料が直接、芋に当たらないことが重要です。トマト、きゅうり、ナスは夏野菜の御三家ですが、連作障害のよくでる野菜なので毎年同じ場所に植えるのは避けるべきです。理想的には4〜5年とも言われております。
野菜をポットで育てる時にはその心配は無用です。トマトは少し難しいので、よく知ってる人に尋ねたり、インターネットで検索しながら頑張ってください。スーパーマーケットとの野菜を比べて、その違いが一番よく分かるのがトマトです。もし栽培を始めたら、水切れと肥料切れを警戒したら野菜はよく育ってくれるでしょう。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟会員の白澤まことさん。連盟主催の野菜セミナーで講師を務める。NTB「チャレンジ・ザ・ガーデニング」出演の経歴もあり。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。