今月の庭仕事
Lesson138
2015-04-15
あっという間に2015年も四分の一過ぎ去ってしまい、クリスマスまで約9ヶ月となりましたが、準備の方は大丈夫でしょうか?去年の失敗を思い出して、同じ失敗を繰り返さないようにしてください。失敗の内容を改めて確認することも大切なことです。クリスマスプレゼントの買い物をギリギリまで遅らせた結果、ほしい物が手に入らなかった、せっかく手に入れた服のサイズが間違っていたなどなど。時間に余裕がある時に、情報収集や買い物の場所・時期など予定を立てておけば、全て防げたはずです。
何故こんなことを書くかと言うと、「庭仕事と似てるな…」と感じたからです。「美味しい野菜を作ろう!」と思ったら、やらなければならないことを書き出して、一年間の予定を組み込みましょう。「今月することが、ひと目で分かる!」ようなカレンダーを作っておくと便利でしょう。注意点は、あくまでも南カリフォルニアの気候に適したカレンダーでなければならないですが。季節の境目はやらなければいけないことは、たくさんあります。
①開花直前の果樹に対する最後の病害虫駆除スプレー、②バラにも新しい葉が出る前に同じく病害虫駆除スプレー、③芝生には肥料と、夏季雑草に対する発芽防止剤の散布が欠かせません。芝生は③を怠ると、夏の間に夏季雑草だらけになってしまいます。夏の間は緑色なのであまり目立ちませんが、気温が下がり始める秋になると茶色に変色して、見るも無残な光景となります。夏季雑草が発芽する前に、必ず散布してください。
夏季雑草は枯れる前にたくさんの種を落としています。発芽してしまうと、もう根があるので発芽防止剤は効きません。しかし、ここで諦めてしまうと、また同じ目にあいます。そこで、発芽してしまった雑草は選別制の殺草剤で駆除するとして、まだ発芽していない夏季雑草の種に対して発芽防止剤を散布します。これで3ヶ月は夏季雑草の発芽を止めることができます。そして、その間に発芽してしまった雑草の処理をしていけばいいわけです。
3月に散布すれば、2回目の散布は6月位です。雑草の種は一斉に発芽するわけではありません。時期をずらしながら発芽します。2回目の散布で9月位まで発芽を防止できれば、今年の夏季雑草のコントロールは終了です!
これが終わっても、今度は冬季雑草の季節到来。いやはや、ネバーエンディングストリーですね。発芽防止剤は、芝生用、花壇用、果樹、野菜畑用と使用できる薬剤が異なるので、説明書よく読むように。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟・購買部会長の新垣安徳さん。「今月の庭仕事」の18回目から、自分の経験を元にコラムを書いていて、失敗&成功例まで経験豊富!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。