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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第325回 恐竜を絶滅させた小惑星の危険度

2015-05-13

昨夜、サンタモニカ海岸で夜空を見上げていたら、流れ星がひと筋北西に消えていった。
流れ星は彗星で、夜の『天体ショー』と万民に喜ばれる。多いときは一時間に一万個おび状の光と化して闇を裂く。
彗星と小惑星の違いは案外知られていない。氷・塵状の彗星の落下は氷を蒸発させ棒状の烈火となって夜空を疾駆する。
岩状の小惑星は蒼茫の光やロマンチックムードには欠けるが、怖いのはこちらのほうだ。

直径約五百㍍の小惑星が一月末、地球に最接近すると報じられた。
小惑星の名前は「2004・BL86」で、地球から約百二十万㌔離れた地点を通過した。
地球から月までの約三倍の距離で、地上直撃とはならなかった。
多くの小惑星は火星と木星間の軌道を公転している。いつか地球を火の海にするのは小惑星だろうとふと思った。
番号の振られた小惑星は三十八万五千百八十四個、そのうち命名された小惑星は一万八千二百四十一個に上る。
直径十㌔規模の小惑星の衝突は一億年に一度あるかないか。直径一㌔ 小惑星の衝突は百万年に一度あるかないか。

幾度となく地球に小惑星が衝突したが、ユカタン半島のシュクシュルーブ・クレーター跡がとりわけ知られている。
約六千五百五十万年前の小惑星の衝突で生じた衝突跡だ。
直径十㌔の小惑星が秒速一○~二○㌔のスピードで落下、地球を丸ごと震動させたという。
衝突の爪は直径百五十㌔のクレーターを造り、深さ三十㌔の地底に突き刺さった。
M一一の地震、天にも昇る巨大炎、高さ三百㍍の津波が発生、襲った。
粉塵と炎が成層圏を覆い尽くし、恐竜群を絶滅させ生物の七○%を死に至らしめたという。
潜在的に危険な小惑星が地球周辺に一千三百四十三個あり、地球に衝突しないという保証はどこにもない。
大金を戦争に使う費用を小惑星の軌道修正に回したらよいのに。夜空を仰ぎながらそう考えた。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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