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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第351回 中露が組めば対米戦の脅威高まる

2015-11-19

 南シナ海の人工島造成をめぐる米中対立が思わぬ戦火に繋がらなければ良いのだが・・。
 著名な投資家、J・ソロスによれば、中国が輸出でなく内需に主軸を移すとき、第三次世界大戦のシナリオが現実みを帯びるという。
 中国がロシアと軍事同盟を結べば対米戦の戦火を開く可能性がさらに増してくるともいう。
 米ビジネスインサイダー誌十月号によると、軍事力ランキングで中国は米国、ロシアに次ぐ三位の実力。
 四位から十位はインド、英国、フランス、韓国、ドイツ、日本、トルコの順で、韓国の軍事は日本を上回っているという。
 ロシアを二位にした理由を専門家は「戦車の優秀さと海軍の規模」と指摘。米軍が世界最強である理由としては「六○○○億㌦という膨大な年次軍事予算、圧倒的な戦闘機と空母の数」を挙げている。
 米軍は空母を十隻もっているが、ジョージ・ワシントンに代わって横須賀に入ったロナルド・レーガンは米海軍二番目に新しい原子力空母。
 全長三三三㍍、満載排水量は自衛隊空母「いずも」の約四倍に当たる一○万一○○○㌧。
 数隻のイージス艦および原子力潜水艦と『空母打撃群』と呼ばれる無敵の艦隊を組む。
 艦隊の戦力はすさまじく、一つの『空母打撃群』は地球上の大抵の国の空軍を凌駕するパワーを持っている。
 一方、スイスの金融グループ、クレディ・スイスの九月末報告によると、一位米国の総合軍事力は○・九四、二位のロシアは○・八○、三位の中国は○・七九と続く。
 この後がインサイダー誌と違う。○・七二を稼いだ日本が昨年の九位から四位に躍進した。
 日本と中国は尖閣諸島を巡って激しい論争の中にある。中国に対抗するように日本は軍事力の増強を急いでいる。
 国連条約遵守と航海の自由を求め中国の人工島造成に反対する米国に日本も同道している。
 人工島造成は数十年前からベトナム、フィリピンも実施。ベトナムは二十一島、フィリピンは八島の所有権を主張、中国対応を複雑にしている。
夏王朝の記録を楯に中国は南シナ海の領有権を譲らない構え。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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