今月の庭仕事
Lesson 149 10月のto do list
2015-09-30
9月も第4週に入りましたが、まだ夏真っ盛り、クールシーズンローンなどは見るも無残な姿に成り果て、あちらこちらに人工芝が見られるようになってきた今日この頃です。人工芝は確かに水の節約になり、ルックスも遠目には不自然なくらいきれいな芝生に見えます。
難点はというと、寝転んでみると分かりますが、しっくりこないというか柔らかさがありません。それと、暑く感じるということです。誰も芝生の上で遊ばないのであれば、前庭の芝生は考慮してもかまわないというのが、正直な感じです。懐と相談した上で、決定してください。
さて9月をボーっと過ごした方、10月に入ると、やらなければいけない仕事が山のように出てきます。秋植えの野菜畑の地ごしらえ、実際に野菜の苗を植える2週間前には、元肥として鶏糞などの有機肥料を畑に混ぜ込んでおくことを忘れないように。混ぜ込んで植えるまでの期間が短いと、発熱作用によって根を傷める危険があります。
「次は?」と考えると、ベアールーツのバラとか果樹を植える時期でもあります。ナーセリーでコンテナに植えられていて、すでに発根しているものを購入して植える場合は、水の補給さえ怠らなければ、活着(根が養分や水分を吸収できる状態になること)は容易でしょう。
ベアールーツの場合、根部は休眠中と考えてください。袋の中の湿ったカンナくずからの水分で、辛うじて呼吸し、貯蔵炭水化物を加水分解して糖分を作り出します。その糖分を他の必要としているところへ移動させて、発根活着するまで休眠状態を保っています。
ベアールーツを植えて、根に水分を含んだ土が接近すると、発芽発根作用が始まります。これらのことからも分かるように、いかにして水分を含んだ土とベアールーツの休眠中の根を密着させるかが、ベアールーツを植える際の最大の問題点となります。エアーポケットを作らないように、深植えにならないように、慎重に植えます。ホースから少しずつ水を出しながら、土と混ぜることによって、地面の表面に絶えず注意を払うことによって、上記の問題に対処できるでしょう。
さて今度は、球根です。人気のチューリップは植える前8週間は冷蔵庫の野菜コンテナの中に保管するようしてください。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。