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コラム

今月の庭仕事
Lesson 151 裏庭の小さな世界での出来事

2015-10-28

 10月も終わりに近づき、野菜作りにとって特別な時期でもありませんので、今回は私の裏庭に出て、小さな世界、しかし、時として面白い発見をすることのある世界を覗いてみようと思います。今日は産卵をするために、雌カマキリが、雄カマキリを食べるという、げに恐ろしいカマキリの話です。
 私の住んでる町では、その冬の厳しさのためにプルメリア等の亜熱帯性の植物を軒下などに移して越冬させますが、暖かい間は外に出します。先日、一匹のカマキリをそのプルメリアの花の近くに見つけました。このカマキリは2匹の子供カマキリを背中におんぶしていました。もう1匹の子供カマキリが周りの葉で遊んでいました。カマキリは、他の昆虫や夫は食べても子供は食べない、そんな矛盾するようなことをやってのけるのです。
 このお母さんカマキリがどのようにしてこの居場所を見つけたのか知りませんが、プルメリアの花の下で、獲物となる他の昆虫が飛んでくるのを2つの大きな鎌を瞬時に送り出す構えでじっと待ち伏せしていました。
 2日経っても獲物をつかまえた様子がないのを気に病んだ私は、お母さんカマキリに食べさせるコオロギを探し始めました。しかし、なかなか庭で見つからず、そこで閃いたのがペットショップでした。
 急いでコオロギを買い求め、糸の先をボールに結んで買ってきたばかりの一匹の不運なコオロギの前に置くと、コオロギはボールに飛びつきました。そして今度はコオロギが飛びついたボールを、お母さんカマキリの目の前に糸を少しゆらしながら降ろすと、たちまちのうちにボールとコオロギは鎌の中に取り込まれてしまいました。
 この次が面白い。コオロギと一緒に取り込んだ糸をどうするのかと観察していると、お母さんカマキリは、糸をあの三角形の顔の口に含みました。食べてるのかなと思いきや、噛みちぎって糸をはずしてしまいました。その後、お母さんカマキリは活造りの昼食で、静かにてゆっくりと…。

 さて、11月1日(日)の午前10時〜正午まで、「果物の育て方」についてのセミナーを南加庭園業連盟会館で行います。参加費は、5ドル(お一人様)です。興味のある方は、南加庭園業連盟会館事務局までご連絡ください。電話番号は、213-628-1595です。

■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟会員の白澤まことさん。連盟主催の野菜セミナーで講師を務める。NTB「チャレンジ・ザ・ガーデニング」出演の経歴もあり。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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南加庭園業連盟

SCGF: Southern California Gardeners' Federation
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ガーデニングなどに関するお問合わせは、南加庭園業連盟まで(日本語&英語
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FAX: (213)628-1330 メール: info@scgf.org

SCGF: 1956年創立、日系庭園業のNPO。日系社会発展に大きく貢献してきた。
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