後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第373回 テキサスで西部劇のリバイバル
2016-05-05
銃の販売、所持の規制について・・。
米市民の持つ銃器は二億七千万丁で、百人が八十八丁を所持、世界の約二分の一を占める数。
銃撃の犠牲者は昨年一万三千二百八十五人、自殺を含めると三万人余に上るという。
毎日平均八十五人が銃撃で死ぬ米国と、犠牲者が年十人前後の日本とはまるで月とスッポン。
米国の連邦政府は販売店の規制に、州政府は銃器携帯等の規制に、従事している。
連邦法は客の身元調査を販売人に義務付け、前科者、精神病者、麻薬中毒者、未成年者への販売を禁じている。
昨年十二月、三十一人の死傷者を出したサンバナデイーノの乱射事件直後、オバマ大統領が連邦法に欠ける銃器の展示・販売会やインターネット通販の客の身元調査を、販売人に義務付ける大統領令を出した。
家から銃を携帯するのに州の許可がいるのは長銃ではワシントンDC、マサチューセッツなど四州とDC,拳銃で許可がいるのはカリフォルニア(CA)、ニューヨーク(NY)など四十四州とDC。
銃器を買うのに許可がいるのは長銃ならハワイ、イリノイなど六州とDC、拳銃ならCA、NYなど十二州とDC.
銃器の所持に免許がいるのは長銃、拳銃ともマサチューセッツ、イリノイなど五州。
登録がいるのは長銃の場合ワシントンDCとハワイ、拳銃の場合、コネチカット、ミシシッピなど五州とDC。
攻撃用のアサルトウエポンを規制しているのは長銃、拳銃ともCA、NYなど五州。
軍使用のフルオートウエポン、サイレンサーを規制しているのは長銃の場合CA、NY等三十八州とDC、拳銃の場合CA、NYなど四十州とDC.
銃の所持を許していてもケースに入れた場合、装てんしている場合、自動車内に持っている場合など様々だ。
他人に見える状態で携帯するか否かは州によって扱いが違う。
テキサス州は今年一月から腰のホルスターに収めた、つまり外から見える状態の携帯を許可。
ガンマンが公共の場を闊歩、西部劇のリバイバルが始まっている。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。