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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第374回 銃器持ち出しの州ごと自由度

2016-05-12

長銃にしろ短銃にしろ、外に持ち出しちゃダメと法で禁じたら、銃犯罪は起こらない。
それはわかっているが、市民の銃所持を連邦憲法修正二条で保証している以上、強いて禁止もできないでいる。
各州政府のつとに悩ましいところ。
銃器の携帯の仕方はふたつある。
他人の目でみてすぐそれとわかるオープン・キャリーと、携帯しているものの外目にそれとわからないコンシールド・キャリーだ。
腰に巻いたホルスターに短銃をぶち込んで歩くのは前者であり、内ポケットとか車中とか外目に見えない携帯なら後者に当たる。
米国の五十州とワシントン特別区のうちオープン・キャリーを認めているのはアラバマ、アリゾナ、コロラド、
さらにケンタッキー、ミシガン、モンタナ、ネバダ、オハイオ、バーモント、バージニア、ウイスコンシンなど二十六州に上る。
ライセンス取得を条件にオープン・キャリーを許している州は十七州。
 コネチカット、ジョージア、ハワイ、インデアナ、マサチューセッツ、ミネソタ、ニュージャージー、テネシー、テキサス、ユタなどで、西部開拓の銃撃戦地テキサスは、年初にオープン・キャリーを採用し話題を巻いた。
積極的にオープン・キャリーを認めない州はカリフォルニア、ネブラスカ、オレゴン、ペンシルベニアの四州だ。
カリフォルニアのブラウン知事は二○一一年十月、「オープン・キャリーや車中に短銃をもち込む行為は〝軽犯罪〟に当たる」との新州法を承認し署名した。
同時にライフル、長銃の携帯にはオープン・キャリーを認め規制しないことにした。
オープン・キャリーを認めないのは暗殺の怖さを知るワシントン特別区、ニューヨーク、フロリダ、イリノイの三州一特別区だけ。
全米展開のスターバックスが店内に銃器を持ち込んでよいとの方針を固めたところ、市民活動家の猛反対に遭った。
シュルツCEOは二○一三年九月、方針を変更し店内に銃器を持ち込まないよう客に要請した。
銃の店内持ち込みは今も厳禁である。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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