後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第377回 日本の政治家は責任転嫁がお好き
2016-06-02
責任転嫁が得意な日本の政治家。
それが国の総理と東京都知事とあってはもう絶望的だ。
安倍総理のG7の言動が海外メデイアに衝かれ、「アベノミクスの失敗を隠すため、G7を利用した」と批判されている。
サミットで総理は「世界経済の成長率は昨年、リーマンショック以来最低を記録した」と述べた。他の首脳は驚いた。
英国が異議を唱えドイツも首を傾げたが、首脳宣言でG7各国は議長国日本の顔を立て、「新たな危機に陥ることを避けるため協力して対応する」と応じた。
各国リーダーが議長国の総理に敬意を尽くしているのをよいことに、G7の舞台を利用しアベノミクスの失敗を、世界経済に責任転嫁したとメデイアは言うのだ。
総理の責任転嫁には裏がある。一七年四月に一○%に引き上げると約束していた消費税を一九年十月まで延期することを既に内心決めていた。G7での発言は増税プラン延期の伏線だったのだ。
自民党の総裁任期は一八年九月で切れるから任期中には増税しないという責任逃れでもある。
麻生副総理,谷垣幹事長らは「約束通り引き上げるべき。延期するなら選挙で信を問うのが筋」と迫ったという。総理は財務省の意向で増税実施に動く麻生副総理らの口封じに成功した。
最初から仕組んだ茶番ではなかったのかとさえ思える素早さだ。
野党側は内閣不信任案で抵抗したが、総理までも無責任なのが日本だ。
次に舛添都知事の例。
海外旅行(ロンドン)の航空費に二六六万円(ファーストクラス)、ホテル一泊に一九万八千円(スイートルーム)を使っている。
昨年十月来日したロンドン市長の航空費が六六万円(ビジネスクラス)、ホテル一泊が三万五千円だったから、舛添知事はロンドン市長の五倍の公費を使ったことになる。
もし出鱈目が表面化しなかったらこの先ずっと続いていた公私混同だ。
この点を指摘すると「事務方がここに泊まってくださいというもので」とまさかの責任転嫁だ
無責任で嘘をつく政界トップが多い以上、どんな教材もゴミと同じだ。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。