Los Angelesの顔
vol. 13 MAIKOさん
2016-08-17
演出家・振付師
● 今年6月にBET Awardsに出演したFat Joe とRemy MAから『 All The Way Up 』の振付について、どんなリクエストがありましたか?
伝統的な舞妓さんがヒップホップを踊るというテーマだけいただきました。初めての設定で、初めて着物のデザインも致しましたし、扇子を使った振付にも挑戦できました。アメリカで日本のいい文化を学べて不思議ですが、このテーマをいただけて感謝でした!
『 All The Way Up 』の曲と和は本当にかけ離れていますが、音楽と踊りは世界共通です。日本舞踊の動きにもリズミカルなもの、ヒップホップにもしなやかな和の動きが合う音が、曲を100万回くらい聴いていますと見えてきます。着物なのに黒人文化のリズムを刻んで踊るのは、個人的に「ギャップ」が好きな私としては、とても好きなテーマでした。「どうしたら見てる人をビックリさせることができるか」だけを考えて、世界観を作りました!
●良いものを創作するにはチームワークが不可欠です。チームワークを高めるために心がけていることは?
一人一人のスタッフ・出演者の方へのリスペクトを忘れないこと、感謝を表現すること。自分の思い描く絵を一番信じて、その絵を明確にチームに伝える努力を惜しまないこと。自分がリーダーとして一番情熱を持っていること。そこにチームがついてきていただけるように、独りよがりにならないように、チームが今どういう状況かステップごとに確認して問いかけをすること。
●ダンス、振付師、演出家の魅力は?
ダンサーは直にお客様の反応を感じられて、一度舞台に立ったらこの感覚に病みつきになる魅力があります。
振付師は自分の作った振りをダンサーが踊り、お客様が喜んでくださった時に、お客様からの反応と、それを受けて喜びに溢れているダンサーからの反応で2倍この感覚に病みつきになります!
演出家はお客様とその舞台に関わる全ての人(ダンサー、振付師、衣装、ヘアーメイク、照明、プロデューサーの皆さん)の喜びに溢れる反応、感動を直に受けて100倍この感覚に病みつきになります!w
【MAIKOさんinfo】French Montana, Nicki Minaj、倖田來未などの振付やダンサーを担当。インスタグラム@ogmaiko
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。