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コラム

今月の庭仕事
Lesson 183 南加庭園業者連盟主催の「夏野菜セミナー 要点」

2017-03-22

 夏野菜(トマト、キュウリ、ナスビ等)を植える時期が到来です。今年も3月19日に南加庭園業者連盟で、野菜セミナーを開催しました。テーマは去年と同じでも内容は参加者の質問によって毎回違います。
 セミナーでは野菜作りの基本中の基本、土の話から始まりました。土作りの良し悪しが野菜の成長に大きな影響を与えます。水やりや肥しやりにしても、土の排水性や保水性によって異なります。土が団粒構造ならば、水に溶けている肥しが容易に根に近づけるので、野菜は養分を吸収するのが簡単になります。液肥はすでに液体なので、粒状の肥やしより即効性があるとのことです。
 鉢物での栽培の場合、底に穴が開いている鉢に子石を敷き詰めます。しばらくすると根が伸びて鉢の底の穴を塞ぐこともあるので、その時は穴を塞いでいる根をドリルで除去しても何の影響もないとのことでした。またポット下部にレンガなどを置いて空間を作り出すと、より排水性が増すそうです。
 ポットに入れる土は「ポッティングソイル」といって各メーカーから販売されています。モイスチャーコントロール機能付きのソイル、各種の肥料が混入されているソイルなどありますが、昨年使って成績が良かったものを今年も使うと良いそうです。
 排水性の良すぎるポッティングソイルは保水力を高めるために他の資材を混ぜ込んだほうが良いそうで、そうしないと、水やりと追肥の回数が増えて、余分に時間が必要となってしまいます。ガーデンソイルはポットには向かないようなのでご注意ください。
 家庭から出る生ゴミを使い堆肥を作っていても、窒素、リン酸、カリの比率がなかなか分かりません。オーガニックにこだわらなければ、比率のはっきりしている化学肥料を混ぜ込んだ方が後々、窒素、リン酸、カリの比率の目安が立って使用しやすいです。
 最後にオーガニックの良い点を一つ。化学肥料の代わりに、コットンシードミール、ブラッドミール、ボーンミール等のオーガニック肥料を使用した場合、最小単位である細胞の間の壁の厚みが増し、病害虫に対して抵抗力のある健康的な植物になるそうです。


■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟の新垣安徳さん。「今月の庭仕事」の18回目から、自分の経験を元にコラムを書いていて、失敗&成功例まで経験豊富!


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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