編集部
◆インタビュー連載◆19 YAMAさん(タレント・元山本山関)/ 林竜禅先生(高野山米国別院開教師)
2017-02-24
林先生が、以前、YAMAさんを本気で説教した理由を聞いた。
YAMAさん(左)、真言宗開祖である弘法大師の象、林竜禅先生(右)=高野山米国別院、リトル東京
林 ある時、彼(YAMA)が「もう辞めて日本に帰る」って言ったので、「一度、落ち着きなさい。ここまでにいたった経緯と、ここまで来れた経緯を含めて考えないとダメですよ。お前、一人でここまで来れたのか」って説教しました。
YAMA こういうことを言ってくれる同級生って、いないんですよ。
俺は一番信用できる人間に頼るのが一番だと思っているんで、自分が悩んでいる時とか、かなり竜二に助けてもらっています。
林 我慢を覚えたよね。あの時は通過点だってことを分かっていなかったから。
今はあの頃より余裕がでてきて、「何か人のためにしたい」という話が出てくるようになったよね。
YAMA 我慢して良かったって思っています。あれから仕事への態度を改めました。
林 僕も助けてもらってます。
高野山米国別院には、新年になると初詣をされる方々がたくさん来られるので、彼(YAMA)にはセキュリティをしてもらっています。彼がいてくれると全然違うので、とても助かります。
互いに助け合うことを、僕らは“相互供養”と言います。
―YAMAさんの今後の抱負は何ですか。
YAMA 最近、ステップアップするために英語を話すことが必要だと思っています。俺は相撲しかやってこなかったから英語は中学レベルで止まっているけれど、(映画などの)監督が言っていることを理解しないとならないし、英語を話せないとセリフももらえません。
主役でなくても重要なキャラクターをやってみたいです。日本にいる人には、このチャンスさえないんだから、どんな映画でもチャンスがあればって、最近、気持ちが変わってきました。ハリウッドで活躍したいです。
林 自分勝手にならずに。
YAMA そうそう。
(完)
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

