Los Angelesの顔
vol.53 中村 純子さん と 新子 モリッツさん
2018-02-10
中村さん(左)は、Los Angeles Pride of Mahjongらぽん主宰メンバー(麻雀歴20年)
モリッツさん(右)は、Los Angeles Pride of Mahjongらぽん「麻雀教室」卒業生(麻雀歴1年)
中村 純子さん
―中村さんにとっての麻雀の魅力を教えてください。
麻雀は「自分に向き合う時間」だと思います。我慢を強いられる局面や失敗してしまうことが多いですが、忍耐力や克己心など自分の成長に向き合う機会になっています。
また対局に集中している間は日々の雑念が胡散していてストレス解消にもなります。
ーLos Angeles Pride of Mahjongらぽんの活動を教えてください。
日本の麻雀をアメリカに広げるために、週末の土曜と日曜に麻雀道場、水曜日に健康麻雀会をしています。会員は100人で、そのうちの2割がアメリカ人です。
らぽん発足の理念は、性別、年齢、人種に関わらず麻雀をしたい方をどなたでもオープンに受け入れることです。
「道場」なので他の対局者が不快な思いをしないようにマナー等に厳しい時もあります。勝ち負けだけでなく他者に対する思いやりや尊重の気持ちを持つことのできるプレイヤーの育成と、日本の面白いゲームが、折り紙のようにアメリカに根づいてくれることを願っています。
―毎週土曜と日曜に行っている麻雀道場には、どの段階の人が参加できますか。
未経験、初心者からベテランまでどなたでも参加できます。教室から始まり各段階に応じたリーグ分けがあるので、各人の実力に応じてプレイできる環境を整えています。
―最近、日本では認知予防として、脳のトレーニングとして“健康麻雀(飲まない、吸わない、賭けない)”が人気だそうですが、麻雀のどんなところが良いのでしょうか。
不完全な情報から予測して、相手を観察して推理した後、素早く決断する作業を繰り返し行うことで脳の活性化になります。また脳のアンテナである指先を使うことで脳細胞の刺激になります。
―麻雀教室と健康麻雀会も開いていますね。
麻雀教室では、3人の30〜40代のスタッフが交代でワンクール毎に担当しています。受け持ちの当番でなくても全員で担当している気持ちでいますので、質問など誰に聞いてもらっても大丈夫です。
新子 モリッツさん
―モリッツさんは、麻雀のどんなところが脳の活性化にいいと実感していますか。
麻雀は早く考えて、間違っていてもいいから早く決めて、早く手を動かします。例えば、どのパイを捨てるか決めたら、潔くパン!と手を動かして捨てる。体と脳を同時に使うゲームですし、決断力が養われます。
―麻雀をする上でのマナーも身につくそうですね。
パイを捨てる時、私は躊躇してソロソロとパイを出してしまったのですが、先生から「次の人が、あなたが何を捨てたのかを早く見たいので、ソロソロはダメですよ」と教えていただきました。これは次の人を思いやるマナーだそうです。他にも麻雀をする時の姿勢なども指導してくださいます。
麻雀教室では、どの先生もとても親切で丁寧です。私は他のゲームを長年してきましたが、麻雀は初心者でした。一度ではなかなか覚えられないので、幾度も同じことを先生に聞いても、先生は親切に教えてくださいます。
ー麻雀はコンピューターでもできますね。
コンピューターで麻雀をするのと、人と一緒に麻雀をするのでは全く違います。対人でしか分かりえないことがたくさんありますし、機械を相手にするより人と麻雀をする方が楽しいです。
◆ウェブサイト&ブログ
http://www.laprideofmahjong.com/
http://ameblo.jp/laponmahjong
◆場所 16901 S. Western Ave.
Gardena, CA 90247
◆連絡先
LosAngelesPrideofMahjong@gmail.com
メンバーは20代〜80代までと幅が広く、麻雀歴は1年〜50年
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。