旅は呼んでいる。
vol.1 北海道
2018-03-08
頑張っている自分に、ちょっとしたご褒美をあげるとしたら?私なら迷わず≪露天風呂≫。さらに≪日本酒≫と≪刺身≫が加われば、日頃の疲れは確実に吹き飛ぶ。個人的な三種の神器―北海道は、それらが全て揃った土地である。
温泉地で思い浮かぶのは、群馬県の草津や静岡県の熱海、大分県の別府あたりだろう。しかし数では245ヶ所と北海道が一番で、中でも“洞爺湖温泉”が素晴らしい。露天風呂から眺める湖が美しいのはもちろん、なんと春夏秋と毎晩花火が打ち上げられるのだ。冬は雪景色を楽しむ雪見風呂を満喫できる。札幌から車でおよそ2時間。途中、「北海道の富士山」と評される羊蹄山を見ながらのドライブコースがおすすめ。
あまり知られていないが、実は日本酒も美味しい。12の酒造メーカーがあり、甘口から辛口まで種類豊富にある。いっぺんに味比べをするなら札幌の繁華街すすきのにある日本酒バー“かま田”へ。フードメニューも、オリーブオイル以外は全て北海道産というこだわりでどれもよく日本酒に合う。特に、鰊(にしん)を細く切り、塩と麹で漬け込んだ郷土料理「鰊の切り込み」は一度試してみてほしい。
そして、刺身。春はボタンエビ、夏はウニ、秋は秋鮭、冬は白子!四季折々の、旬のものを味わえる。問題は、どこで食べるか…高級で美味しい寿司屋はたくさんあるが、コストパフォーマンスに優れているのは“回転寿司トリトン”。え、北海道に行ってまで回転寿司?と思われるだろう。しかし、ここのネタは大きくて新鮮、通常の回るお寿司のレベルではない。地元の人間が足繁く通うほどなので、時間帯によっては並ぶこともあるがその価値は十分にある。
北海道は、絶景の露天風呂と美味しい日本酒、新鮮な魚介類で溢れている。ここでは紹介しきれないが、世界遺産の知床半島、ラベンダー畑で有名な富良野、日本三大夜景のひとつ、また江戸時代から栄えてきた歴史のある港町、函館へもぜひ!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。