キム・ホンソンの三味一体
vol.100 クリスチャンは、教会を後にしてからが本番
2018-05-24
先日、ある方から「クリスチャンにとって一番大事なことは日曜日に教会に行くことですよね?」とメールで質問を受けました。その方は、聖書に書かれていることに共感することや慰められることもたくさんあって、洗礼を受けたいとまで考えているけれども、仕事柄日曜日に働くことが多いので悩んでいるとのことでした。
結論から言って「そうでない」とお答えさせていただきました。クリスチャンになったとしても自分が行ける範囲で礼拝に行けばそれで良いのです。というのはルーテル教会ではむしろ教会の門を出てからの方が大事であると考えられているからです。要するに礼拝に行く目的は、心と魂のリチャージを受けてそれぞれの生活の場に再び送り出されるためなのです。
ではそれぞれの生活の場に戻って何をするかというと「わたし(キリスト)があなた方を愛したように、あなた方も互いに愛しなさい」というミッションを実行するためです。生活の現場で出会う隣人に対して、その人が同じ人種、同じ民族、同じ国家、同じ地域に住む気の合う仲間であるかどうかに係わらず、その人を愛し仕えていくような生き方こそ何より大事だとされ、求められているのです。
ルーテル教会の信者だったバッハーが、自分の作曲した譜面の最後に必ずSDGとサインを入れていたことは、有名は逸話です。SDG、すなわちSoli Deo Gloria、日本語では「神のみに栄光あれ」とラテン語のイニシャルを書いて、音楽家としての自分の生き方を通して神と隣人に仕える生き方を表していたとされています。
ですから、学生として、親として、自営業者として、引退者としてのそれぞれの生活の中でしか、それぞれの立場でしか出来ない方法で、互いを愛し仕えていくことこそがクリスチャンとしてのミッションであり生き方でもあります。
幾人かの方からのリクエストがあり、先週の木曜日から「バイブル スタディー」をはじめました。毎週木曜日の10amからです。クリスチャンでない方も歓迎です。参加希望者の方は私の方までご連絡ください。
「聖書を知って自分を知るバイブル スタディー」
場所:FOS Lutheran Community, 2706 W. 182nd St., Torrance, CA 90504
費用: 無料 毎週木曜日10am
キム ホンソン牧師 khs1126@gmail.com (310)339-9635
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。