旅は呼んでいる。
vol.8 オーストラリア ~ケアンズ、エアーズロック~
2018-06-21
スキューバダイビングを始めた頃から、いつかは潜ってみたかったグレートバリアリーフ。その名の通り世界最大のサンゴ礁地帯では、透明度はどうだろう、いったいどんな魚が見られるだろう?
「サンゴが白化している…」。ケアンズから2時間ほどの位置にあるミコマスケイ付近で潜ったところ、前日の雨で透明度は良くなかったが、カマスやチョウチョウウオ、ギンガメアジ、アネモネフィッシュ(ニモ)など比較的メジャーな魚を多々確認出来た。しかし、気になったのは広範囲で白化したサンゴたち。実は、2016年の熱波の影響で多くのサンゴがダメージを受けており、今年に入り豪政府は413億円をかけてグレートバリアリーフの保護対策を行うと発表している。地球温暖化を、気温だけではなく海からも考えさせられる出来事だった。
パワースポット巡りが趣味というわけではないものの、エアーズロックも訪れたい場所のひとつだった。赤土の大地はセドナに似ておりただ佇んでいるだけで心地が良く、“神聖さ”を感じた。現在は登頂可能だが、来年以降禁止されるそうだ。そもそも先住民アボリジニの聖地であるし、環境保全のためにも個人的にはその方がいいように思う。なお、宿泊は南半球の星空と大自然を堪能するためにもホテルよりキャンプがおすすめ。
オーストラリアはビールの種類が多く、銘柄を覚えるのは困難だが“グレートノーザン”というマカジキの絵が目印のビールは飲みやすく、ぐいぐいといけた。恒例の現地食は“オーストラリアン・オードブルの盛り合わせ”。内容は、エミューのワンタン、カンガルーとクロコダイルの燻製、グリーンアンツとサーモンのマリネ…グリーンアンツ?見た目はそのまま蟻で味はよくわからなかったが、他はどれも意外なほど美味しかった。
動物園“ワイルドライフ・ハビタット”でワニやコアラと一緒に記念写真を撮ったあと、シドニーに立ち寄って帰国する予定だった。が、トラブルで図らずも延泊することに。(次回へ続く)
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。