編集部
日系ヘルプライン『 命の電話 』③ 1・800・645・5341
2018-12-22
◆リスナー・ケイコさん(仮名)
コーラーからのお電話は、大まかに参照や照会についてが約50%、深刻な生活上の問題や人生の問題についてが約25%、そして、リピートしてお電話くださるのが約25%です。
リピーターの方々については、精神的な悩み、精神科またはメンタル・ヘルス特定の症状がある方で、日常生活で話相手がなく、日系ヘルプラインが数少ない話相手となっている方々です。リピーターにとっては、ヘルプラインが“命の綱”のような存在であるかもしれません。
毎週または毎日、お電話をくださる方々のために、私たちは存在していると、私は考えています。
今、住んでいる近くには日本語で相談できる相手がいない、孤立しているなど、コーラーの環境や事情はいろいろです。『命の電話』には、他州や日本にご帰国された方からもお電話があります。人間と人間のコンタクトがとても大事だと思います。
ネットを介してでは、「今、落ち込んでいるだよ」とか、「今、話す気がないんだよ」ということは、言えないんです。
DVの悩み
これまでのご相談には、虐待(DV)のケースもありました。この場合は、リトル東京サービスセンターに専門家がいるので、その人に連絡します。対応できるルートがあるので、コーラーの話を聴いて、すぐに専門家に回します。リトル東京サービスセンターと繋がってることは、とても救われます。
今後の課題
気になるのは、リピーターの方々のことです。
私たち、リスナーには、どうしようも解決できないご相談があります。1日に幾度もお電話してこられる方もいて、そういう方たちに、どのように対応したら良いのか、また、一度しかお電話をかけてこない方で、とても深刻な問題を抱えている方のフォロアップなどはどうすればいいのかなと、気になることもあります。(④に続く)
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。