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コラム

Los Angelesの顔
No. 59 上野 達也さん

2018-05-13

Director of Photography 撮影

 ―アメリカでフィルムの勉強をするきっかけは何ですか。

 子供の頃、「STARWARS」「Jurassic Park」といった非現実的な映画が好きで、いつか自分もそういった映画を作りたいと思っていました。日本でキャリアを積み、2017年9月に「よし、行こう」と思い立って渡米しました。

 ー日本で携わった作品で、お気に入りの作品は。 
  
 2016年公開の映画「信長協奏曲」(監督:松山博昭、原作:石井あゆみ『信長協奏曲』、出演者:小栗旬、柴咲コウ、向井理、他)です。渡米する前に時代劇を経験できたことは幸せでした。京都での撮影だったので、当時の伝統や文化をたくさん学びました。

 エキストラ300人を動員した合戦シーンや、本能寺を再現したオープンセットを建て、そこに実際に火をつけて芝居をするシーンは迫力がありました。

 ーアメリカに来て刺激になったことは。

 LAには、Universal だったりWarner Brosといった大手のスタジオがたくさんあります。過去の名作で使われていたスタジオの横の道を通り過ぎるだけで、毎日刺激的です。いつか自分もこのスタジオの中で撮影したいと、いつも思っています。

 ー日本との違いを感じたことは。

 撮影でいうと、事前に計画や準備を綿密にしていたり、契約書などもしっかりしていますね。
 私生活だと運転免許が最短2日間で取れ、しかも費用は約3000円でした。

 ーアメリカ滞在で、これまで大変だったことは。

 毎日大変です。初めてアメリカに来た初日は、バスの乗り方一つ分からなくて戸惑いました。日々自分の無力さを思い知らされています(笑)。

 ーどんな作品を制作したですか。

 道端に咲く花に感動したり、いま自分が生かされていることへの感謝だったり、人間の起源や真理を表現した映画を作りたい。

 ーこれからの計画は。

 LAでアメリカの技術を吸収して、日本とアメリカ2つの技術を混ぜ合わせた新しい表現方法を、日本に持ち帰りたいです。

【上野 達也さんFacebook】
@Tatsuya Ueno

<2018年5月12日掲載>


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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