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コラム

Los Angelesの顔
No. 65 Hedayさん

2018-07-07

アーティスト・ソングライター ・プロデューサー


 ー現在の活動について。

 メインのユニットLayla Laneでのアーティスト活動に加え、ソングライターとして他のアーティストに楽曲を提供したり、プロデュースなどをやらせてもらってたりしてます。今年は、爆風スランプのサンプラザ中野くんのアルバムプロデュースや石川ひとみさんに楽曲の提供をさせていただきました。

 ー作曲で心がけていることは。

 自分のものすごくパーソナルな部分を歌にするわけですが、それが喜びや幸せならまだしも、怒りや不満、悲しみである場合、ストレートに表現するだけでは伝わらないばかりか、人を嫌な気分にさせてしまうことすらあります。ですから、それを音楽と歌詞でうまいことやって、「ひとりよがり」を「共感」に昇華させるようには努めているつもりです。

 ー音楽をするのに大切なことは。

 安売りをしない。お金をしっかりもらう。でないと、音楽を続けていけません。音楽制作には技術、経験、時間、お金など様々なものが必要です。それを理解し音楽に対して敬意を持った人と仕事をするというのはとても大切だと思います。

 ーこれまでで一番印象深い演奏は。

 ビートルズのリンゴ・スターと一緒に演奏したことです。レコーディングセッションでしたが、集まったのはリンゴに加えて、クラウス・フォアマン、ヴァン・ダイク・パークス、ジム・ケルトナーなどと凄まじいメンツで、その中にポツンと一人、日本人の全く無名の若造が混ざってしまったのでそれは大変でした。

 憧れのミュージシャン達と一緒に演奏できた嬉しさはもちろんありましたが、正直なところ、巨匠達の凄さに圧倒され落ち込みました。

 でも、あのセッションのお陰で、自分にしかないもの、自分にしか出来ないものをわりと早い段階で追求しようという気になれました。真正面から行ったら僕が生まれる前から世界を相手に音楽やってるような方々には勝てないですから。


野外ライブで歌うHedayさん

 ー今後の活動の方向性は。

 最近は「死ぬ前に誇りに思える音楽を作る」ということを念頭において動いています。必要なのに自分は持っていないものを見極めて、それを持っている人と一緒に音楽を作るということを始めています。売れるかどうかは知りません。でも、自分が生きた証は残せるはずです。


Layla Lane

 ー7月13日にドジャースタジアムで国歌斉唱とミニライヴをします。意気込みは。

 二曲のオリジナル曲を歌わせていただきますが、一曲は「Happy Lane」を選びました。これは現代のアメリカ人にウケそうな曲ではありませんが、Layla Laneの曲の中ではみんなで合唱できる唯一の曲です。ドジャースタジアムのたくさんのお客さんにも一緒に歌ってもらえたら凄いことになりそうですよね?お客さんに「聴いてもらう」曲は“安全策”だと思いますが、せっかくの機会なのでお客さんに一緒に「参加してもらう」方向に持って行って、より大きな喜びを提供できたらと思います。

 球場来る方は一緒に歌ってちょ。

【Heday さん】
facebook / instagram: @laylalanemusic  
twitter: @laylalaneheday

<2018年7月7日掲載>


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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