Los Angelesの顔
No. 69 井村 紀子・Noriko Imuraさん
2018-09-08
キャラ弁インストラクター・旅行社勤務
◆井村さんは、キャラ弁(キャラクター弁当)を作るワークショップを様々な場所で開いていますが、キャラ弁との出会いはいつ頃でしょうか。
出会いというのではないのですが、以前、日系のTVで料理番組を担当させていただいて、その頃からキャラ弁に興味がありました。かわいいお弁当を作ってみたいな、視聴者の皆様にも見せたいなと思ったのがきっかけです。
日本の文化の一つというような感覚で、キャラ弁をアメリカの方々に紹介したかったのです。
◆食に興味を持ち始めたのはいつ頃ですか。
本格的に食に興味を持ち始めたのも、日系のTVで料理番組を担当させていただくことになったのが、きっかけです。
それ以前は、子供に今日は何を食べさせようかな、今晩は何を作ろうかなと、家庭の献立を普通に思っていただけでした。
料理番組が始まると、この食材でこんなものを作れるんだ~~って、私自身も楽しくなりましたね。
◆キャラ弁のアイディアは、どんな時に浮かぶのでしょうか。
以前、オレンジ郡にある田中ファームさんでイベントをさせていただいた時は、ちょうどイチゴの季節だったのでイチゴおにぎりを作りました。
私の場合は、開催場所で皆様が楽しめるキャラ、その場所にマッチしたキャラを、まず想像します。
またその場所に何があるのかも考えて、その場所で一番マッチするキャラ弁を作ります。
ハローキティのキャラ弁(左)、イチゴのキャラ弁
◆キャラ弁のワークショップに参加されるのは、どのような方がいらっしゃいますか。
最近ご参加くださるのは、アメリカ人の方で、お子さんより大人の方が多いですね。
一人でも多くの方に、作る楽しみ、食べる楽しみを伝えたいです。
ご参加くださる方の中には、とても個性的で面白いお弁当を作る方もいらっしゃるので、私自身が、「この食材がこうなるんだ〜」と、良い刺激をいただいています。本当に面白いアイディアをお持ちの方が多いので、驚いています。
◆キャラ弁を上手に作るポイントは何ですか。
いつも愛情たっぷり、愛情をこめて作ります。
◆これまで、ご自身が作ったキャラ弁で、一番気に入ったキャラ弁は何ですか。
やはりハローキティかな。最近はイチゴ弁当にはまってます。
9月16日に開催される「第3回BCネットワーク 乳がん早期発見啓発セミナー@LA」の第2部で「健康的キャラクター弁当を作ってストレス解消」というクッキングを担当させていただきます。そこでもキャラ弁を作ります。
◆井村さんは、乳がんのサバイバーですね。
去年に開催されたBCネットワークのセミナーでは、初めて私の乳がんの体験をお話させていただいて、イベントもお手伝いさせていただきました。今年は2度目のお手伝いとなります。
この乳がん早期発見啓発セミナーへの出演のお話をいただいた時、同じ乳がんの悩みを持つ方や女性に、私自身の経験も通して、もっと知識を分け与えたい、頑張れる、勇気を持たせたいという気持ちで、出演を決めました。
乳がんに、不安を感じるかもしれませんが、セミナーを通して、乳がんのことをもっと知っていただきたいと思います。
◆乳がんを経験して、食への考え方は変わったのでしょうか。
乳がんと診断されて、手術も受けて、何を食べたらいいのか、どの食べ物は健康に良くないのか、最初の頃はいろいろと悩みました。
けれど、あまり神経質にならず、今まで通りの食事をしながら、少しだけ変えることにしました。
お米は玄米にして、野菜もとります。特にブロッコリーや朝の人参ジュースなどですね。
たくさんのことを考えてしまうと何もできないので、まずはできることからやっています。
◆治療中など、ご自身が召し上がる食べ物について工夫をしていたのでしょうか。
工夫は特別にしてないです。今も、まだホルモン治療用(ピル)を飲んでますが、5年間、ピルを飲むので、太らなように気をつけたり、野菜、玄米などの食品をとるなどしています。
◆治療中は薬の副作用などがあると聞きます。井村さんはどのような副作用があったのでしょうか。
副作用に関しては、「第3回BCネットワーク 乳がん早期発見啓発セミナー@LA」でお話しようと思っていたポイントです。
人によって出方が違います。私の場合は指が動かなくなったり、関節に出ました。
詳しくは、9月16日のセミナーでお話したいので、是非、皆様ご参加ください。
【2018年9月8日掲載】
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。