Los Angelesの顔
No. 73 Coco Natsukoさん
2018-11-10
振り付け師・ダンサー・ インストラクター
◆好きなダンス、得意なダンスは?
ジャンル関係なくダンス全般が好きです。
私の主なダンスは“ジャズファンク”とゆうジャズダンスとヒップホップミックスのスタイルです。キャッチーな振りが多い気がします。
テレビでよく目にするダンスだと思いますが、簡単に見えるかもしれませんが、実際にダンスすると簡単ではありません。ジャズファンクは、振り付けの幅がとても広がるので、好きです。
◆尊敬するパフォーマーは?
私が、現在、アシスタントをしているトバリス・ウィルソンさんです。彼のダンスは技術だけではなく見る人を魅了する力と癒しを含んでいて、周りの空気すら変えてしまいます。
このような人は見たことがないですし、ダンスも人間性も素敵で、とても尊敬しています。
◆共演したアーティストで、印象に残っているアーティストは?
最近一緒にお仕事をさせていただいてるニッキー・ミナージュさんです。彼女のミュージックビデオ『chun-li』は15時間ほどかかりました。真夜中になっても撮影は続き、終わったのは朝でした。
彼女のこだわりと妥協しないところはさすが“女性ナンバーワンラッパー”と言われるだけあって、タフだなと思いました。
衣装やダンサーの髪型の細かいところまで全てにこだわって、気に入らなかったら全部採用しない。自分が気に入るまでトコトンこだわり、自分のビジョンをしっかり持っています。そこがプロだなと思いました。そのこだわりがあってこそ、曲やビデオになるんだなと思いました。
Coco Natsukoさん(右)とニッキー・ミナージュさん
◆共演が決まって嬉しかったパフォーマーは?
間違いなくジャネット・ジャクソンさんです。
私の大好きな歌手です。中学生の頃、彼女のライブのビデオを何回も見て、憧れでした。夢のような、一生手の届かないような存在の彼女と一緒のステージに立てたパフォーマンスは一生忘れません。
私が日本に帰国中に、プライベート・オーディションがあったので、オーデイションを受けることができて、受かりました。
『Rhythm Nation』という一曲だけでしたが、最高に楽しいステージでした。奇跡って起こる、夢って叶うんだ、ダンスをやっててよかったと心から思いました。
◆振り付けをマスターして嬉しかったダンスは?
ジャネットさんとのステージで、一日だけのリハーサルで覚えた伝説の振り付け、『Rhythm Nation』です。
皆さんもよくご存知の曲とダンスですが、この振り付けはとても細かいです。大きなステージで、ジャネットさんの横や後ろで踊ることになっていたのですが、本番まで時間がなかったので徹夜しました。
リハーサル6時間くらい、自主練は7時間くらいしましたね。ものすごく集中して追い込みました。短時間で振り付けをマスターするのは本当に大変でした。
気持ち的には楽しい時もありますが、「絶対に間違えられない!」という気持ちと焦り、「絶対成功させるぞ!」という気持ちでした。もう自分との戦いです。技というか、鍵は「絶対にできるやりきる!私はできる」と思い込む。思い込み作戦です。(笑)
◆Coco Natsukoさんが、目指すダンスは?
結構、私は楽天的で「ハッピーが一番!」と思っているので、「みんなが踊って楽しい、見てて楽しいダンス」が私のテーマです。上手なダンサーは大勢いますが、「心が少しでも動いて楽しい!」と思うようなダンスを目指していきたいです。
◆ダンスを続けるのに、一番大切なことは?
完全に楽しむことです。
ダンスを始めた頃は、もう楽しくて「三度の飯よりダンス!」となっていましたが、長年ダンスをしている中では、その感情やパッションをキープするのが難しくなって、辞めたいと思ったことは幾度もあります。
けれど、結局自分が好きな曲で踊ると楽しすぎて、「やっぱり、辞めるのをやーめた!」みたいになって、今まで続けてこれたと思います。
ただの“ダンス馬鹿”なんです。自分でも、よくこんなに長く続けているなと、びっくりする時もあります。
◆パフォーマンスを向上するために、自分を磨くために、日々、心がけていることは?また、ダンスのトレーニングは?
メンタルと健康、体調管理ですね。
体と心が健康でないと良いパフォーマンスどころか、良い人生を生きられないので、毎日自分の体や環境や家族、友達、仕事先の人に感謝して過ごすようにしています。
また常にポジティブでいるように心がけること、自分に自信を持てるように「いいね!最高!」と、自分に声がけをしたりしています。言葉や自分を信じる力が、パフォーマンスには出ると思います。
トレーニングについては、私の場合、ダンススタジオで、いろいろなジャンルのダンスクラスを受けまくることです。いろいろなダンスに触れると、どんな振り付けがきても対応できることが多いです。
あと基礎練習は欠かせません。ダンサーは体が資本なのでバレエやヨガに行ったりしています。私は体が硬いのでストレッチをするように心がけています。
◆子供たちに、ダンスを指導していますね。
指導している時の自分と、パフォーマンスしている時の自分の違いは?
5歳から18歳の高校生くらいの子供たちや、日本では老若男女問わず、幅広く指導しています。
指導する時は「ちゃんと教えてあげよう」「どうやったら成長するのかな?」など、いろいろと考えて指導しています。また自分がパフォーマンスする時とは違う緊張感を持って取り組んでいます。
特に子供たちへの指導は、子供たちの成長を見られるので本当に嬉しいですし、楽しいです。子供たちはエネルギーや体力があり余っているというか、とっても元気なので、私が教えた振り付けを全力で踊ってくれて、私も見ていて楽しくなります。
自分のモチベーションにダイレクトに響きますし、私もパワーをもらえるので、とてもやりがいがあります。
私が振り付けたショーなどで、衣装を着てキラキラした顔で踊ってる子供たちを見ると「めっちゃかわいいな!最高だな!」と思います。また日本で教えている子たちが、私の振り付けで「コンテストで優勝した!」などというニュースを聞くと嬉しいですね。
◆今後の活動は?
今後はミュージックビデオの撮影、テレビのショーが控えているので楽しみです。ニッキーさんのプロジェクトがあるかも?!といったところです。
◆これから挑戦したいことは?
個人的に日本とアメリカをつなぐダンスのお仕事に関われたらとも思っています。
実はユーチューバーもずっとやってみたいなと、思っています。幅を広げて、ダンスという世界や、素敵なパフォーマーやアメリカで頑張る日本人を知ってもらいたいという気持ちは常にあります。
他にはアクティング(演技)かな。英語の勉強にもなりますし、パフォーマンス向上にもなります。また映画に関わるお仕事をしたいので、それも挑戦です。やりたいことがたくさんあって、一つずつ、どんどん挑戦していきたいと思ってます。
◆最後に一言。
いやもう、ダンスって楽しいですよ!見るだけでも自分がやっても!!!なので是非機会があったらトライしてみてください。そして「楽しい!」を肌で感じていただけたらと思います。
不定期ですが、私もクラスを教えているので、ぜひ一緒に踊りましょう!!
【Coco Netsukeさん】
Instagram:@coco__natsuko
YouTube:www.youtube.com/channel/UC69bcXXfJeVt6jvFovCs3xQ
Facebook:@coco525natsuko
<2018年11月10日掲載>
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。