編集部
初代 川柳 生誕300年記念 ① 十六代宗匠 尾藤川柳が初来羅!!
2019-04-25
ロサンゼルスを拠点に50年以上も日系アメリカ人の川柳界を牽引してきたパイオニア川柳吟社が、5月18日、「十六代 尾藤川柳氏を囲むゆうべ」をトーレンス市で開催する。
初代川柳(本名・柄井八右衛門)が宝暦7年(1757年)に活動を始めて以来、初めて川柳嗣号者が来羅する。
講演会に先駆け、十六代川柳氏にインタビューした。
ー今回の講演会のきっかけは。
昭和58年(1983年)6月、父で師匠の尾藤三柳が、川柳公論社主催の「ハワイ川柳の旅」を企画し、日布親善川柳大会を開きました。これに参加したのが私の初海外体験でした。
交流先のウィロー吟社は、その年の暮れに解散し、現在ハワイには川柳文化が残されていないようです。
しかし、ここ数年、石口玲氏とのフェイスブックでの交流や在米川柳家である 関 三脚氏、大川敏子氏の来日などがあり、ロサンゼルスの川柳事情が近いものとなってきていました。
機会を失ってはいけないと、十六代目宗匠として川柳文化の伝達を使命として感じ、玲敏寿静子氏の計らいにより実現することとなりました。
ー5月18日の講演会には、お題「つなぐ」で三句を持参してもいいそうですが、選者は十六代川柳氏がなさるのでしょうか。
私が拝見し、選評を加えようと思っております。この時「選」ということのしきたりやシステムについても伝えられればと思っております。
また、この時の作品を日本の柳人にも紹介しようと思っております。
十六代目 櫻木庵 尾藤川柳 氏 略歴
祖父、父ともに川柳家。15歳より川柳を始め、昭和56(1981年)に十五代目・脇屋川柳氏に師事。平成29(2017年)に十六代目川柳を襲名。川柳を学問としても伝える。川柳学会を創設。朱雀洞文庫を創設。川柳講座、著述、公募川柳の選者等、幅広く活躍中。著書多数。
十六代 尾藤川柳氏を囲むゆうべ
◆柳話:川柳の楽しみと文化・北斎170年/川柳とは(発祥と文芸理念、「川柳260年」)/初代川柳と川柳の三恩人について/葛飾北斎と川柳(北斎の目は川柳で研ぎ澄まされた)/アメリカの川柳(日本での照会映像)/川柳の楽しみ(生きた川柳のために)
◆お題:「つなぐ」(興味がある人は三句作って持参。持参しなくても参加可能)
◆日時:5月18日(土)5pm~7pm
◆参加費: $10
◆会場: Redac Gateway Hotel, Torrance
20801 S. Western Ave., Torrance, CA 90501
◆お申込&お問合せ先:
310-257-9440(石口)
310-828-4734(宇都)
◆十六代川柳氏ウェブサイト:ドクター川柳
www.doctor-senryu.com
◆フェイスブック:
@senryu.bitoh
(つづく)
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。