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コラム

編集部
初代 川柳 生誕300年記念 ⑩ 十六代宗匠 尾藤川柳が初来羅!!

2019-05-08


またあした母のいのちのひとしずく 一泉
*一泉は、十六代川柳を襲名する前の名前。


 5月18日、「十六代 尾藤川柳氏を囲むゆうべ」(パイオニア川柳吟社後援)がトーレンス市で開催される。
 川柳嗣号者がアメリカで講演するのは、川柳史上、今回が初めてとなる。
 講演会に先駆けて、十六代川柳氏に川柳に関わる中での苦労について聞いた。

 ー現在は、川柳を作るだけでなく、川柳講座、公募の選者、執筆、講演など幅広く活躍していますが、どの時が一番苦労しますか。

 川柳は楽しいものです。作品を作り、句会でそれを問う、また、川柳雑誌に投稿することは、何よりも創造のたのしさを感じます。

 ところが、自分が指導者として後進の育成という立場に立つと、講演でも講座でも必ず準備と確認が必要になります。

 まして評論や論文を書く場合、過去に日の当たっていなかった新事実等を検証しようと気を配る場面が急に増え、それをやっているうちに自分の作品を作る時間が失われます。

 というのは、多くの川柳書の著者が、過去の先行本からの孫引き曾孫引きで、間違いがそのまま引き継がれるようなことを平気でしてしまっているからです。

 父は、このことを極めて嫌い、私には「常に原典に当たって自分の目で確かめよ」と言い聞かせてきたからです。

 公募川柳の選者も、稼業という面では有難いのですが、何万句、時には十万句を越える作品に目を通す必要が生れます。この時間的な負担は、すべて自分の作家としての創作の時間を削ることになります。

 楽しかった川柳も、シゴトとなると楽しいばかりでなく、苦しみも増えてきます。


十六代 尾藤川柳氏を囲むゆうべ

◆柳話:川柳の楽しみと文化・北斎170年/川柳とは(発祥と文芸理念、「川柳260年」)/初代川柳と川柳の三恩人について/葛飾北斎と川柳(北斎の目は川柳で研ぎ澄まされた)/アメリカの川柳(日本での照会映像)/川柳の楽しみ(生きた川柳のために)
◆お題:「つなぐ」(興味がある人は三句作って持参。持参しなくても参加可能)
◆日時:5月18日(土)5pm~7pm
◆参加費: $10
◆会場: Redac Gateway Hotel, Torrance
20801 S. Western Ave., Torrance, CA 90501
◆お申込&お問合せ先:
310-257-9440 (石口)310-828-4734 (宇都)
◆十六代川柳氏ウェブサイト:ドクター川柳
www.doctor-senryu.com
◆フェイスブック:@senryu.bitoh

(つづく)


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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