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コラム

ピアノの道
vol.13 緊張と弛緩;それぞれの効用

2019-07-17

 “To achieve great things, two things are needed; a plan, and not quite enough time.(偉業を成し遂げる為に必要なものは二つ;計画と、不十分な時間だ。)”とレナード・バーンスタインが云った確証はないそうですが、彼の名言としてよく引用されています。やはり万人が納得する真実が反映されているのでしょう。

 フリーの音楽人生は、暇な時と忙しい時が両極端にあります。例えば、6月29日から7月7日までの9日間で7つの演奏がありました。イベントも30分から2時間の独奏会、レクチャーコンサートと様々。衣装も毎日ビジネススーツからコンサートドレスと、変わります。「大変ですね。」とか「お疲れが出ませんように」とか、お気遣いを頂いたりもしますが、私は多忙は大好きです。意識も志もどんどん覚醒していく実感があります。毎日、出会いと発見と驚きと学びがあり、その度に感動します。そしてその全てを次の演奏、次の出会いに役立てたいという意欲に突き動かされて、翌日が待ちきれない気持ちになります。限られた時間の中での練習は効率が上がります。優先順位をはっきりさせ、結果の出る練習を手際良くする必要性が在るからです。多忙のこういうワクワクの全てが好きです。

 でも逆に、演奏が途絶えた時、日々続けての練習は苦しいです。ピアノに座る姿勢、音楽の意味、腕の脱力…そういう事を悶々と考えたりします。作曲家の気持ちを想像している内に泣いてしまったりするんです。でも、演奏会に向かう時の勢いやインスピレーションを蓄えているのだ、と自分に言い聞かせ、敢えて自分と向き合います。人生には緊張と弛緩、楽しみと苦しみ、社交と内省、両方が必要なんですよね。コントラストがあるから、それぞれから学べるし、成長が続けられるのだと思います。多忙な期間がずっと引っ切り無しに続くと息切れ状態になってしまう—その意味では最初の引用は片手落ちかも知れません。

 今週から日本です。お蔭様で今年で19年目の日本での音楽活動は、7月20日の渋谷ホールでの公開レッスンとミニコンサートを皮切りに、演奏、レッスン、リハーサル、ワークショップと盛沢山です。楽しみ!

この記事の英訳はこちらでお読みいただけます。
https://musicalmakiko.com/en/?p=1159


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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平田真希子 D.M.A. (Doctor of Musical Arts)

日本生まれ。香港育ち。ピアノで遊び始めたのは2歳半。日本語と広東語と英語のちゃんぽんでしゃべり始めた娘を「音楽は世界の共通語」と母が励まし、3歳でレッスン開始。13歳で渡米しジュリアード音楽院プレカレッジに入学。18歳で国際的な演奏活動を展開。世界の架け橋としての音楽人生が目標。2017年以降米日財団のリーダーシッププログラムのフェロー。脳神経科学者との共同研究で音楽の治癒効果をデータ化。音楽による気候運動を提唱。Stanford大学の国際・異文化教育(SPICE)講師。

詳しくはHPにて:Musicalmakiko.com




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