ピアノの道
vol.21 Diversity and Inclusionで皆幸せ!
2019-11-20
US-Japan Council Tenth Annual Conference(米日カウンシル恒例会合第10回)が11月4日にハリウッドで、そして数日後Japan American Society of Southern California(南加日米協会)主催の「Women’s Leadership Counts」第六回目が11月7日にビバリーヒルズで開催され、参加して参りました。①世界に於ける日米関係の重要性、②日本人・日系人リーダーたちの国際貢献、③個人の友情が国際的な協力体制や結束を強めるという認識:この3つを多いに確認した刺激的な学びとインスピレーションの 機会でした。
AIの発展と将来の展望、アジア情勢、企業の社会貢献、東京オリンピック...議題は多様でしたが、ここでは「Women’s Leadership Counts」で紹介されたErnst And Yangの「Women Athletes Business Network」について触れます。男性アスリートに比べ、女性選手はプロ活動中の収入や支援体制が乏しく、引退後の社会復帰にも苦労するそうです。このプログラムは、スポーツで培った忍耐力や決断力、勇気や勤労精神を企業のリーダーとして活躍するポテンシャルと評価し、女性アスリートを企業就職のために支援します。多いに応援したい試みですが、バイアスに苦労することもあるそうです。例えば「運動家は知的ではない」という偏見が女性アスリートに対して特に強い...私は悲しくなってしまいました。似たような苦労が女性音楽家にもあるからです。
音楽は肉体を超越した精神的な現象であるべきという古来からのイメージがあります。この為楽器奏者は不当な扱いを受けることがあります。例えば19世紀には「神聖な天から降って来るべき音楽を、人間が汗をかきながら実際に音にしている過程を見たくない」ということで奏者をカーテンの影に隠したり、地下に入れたりして「消す」という動きがありました。楽器演奏の技巧を見せびらかし、それで報酬を得るなんて...ということで見下されたり、サーカスや芸妓のように扱われる事もあります。そのせいでしょうか? Music Industry Research Associationの2018年のアンケート調査によると女性音楽家の67パーセントがセクハラの被害にあっているのです。
Diversity and Inclusionという考え方が広まってきています。2019年はアメリカで女性参政権が可決の100年記念です。過去と現状を見据え、より良い将来を築くべく皆で協力して前進していきたい、と希望を持っています。
この記事の英訳はこちらでお読みいただけます。
https://musicalmakiko.com/en/?p=1284
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

