編集部
【緊急連載】新型コロナウイルスについて vol. 6
2020-03-19
【注意】こちらの記事は、米国のCDCや公衆衛生局などの情報を基にしております。情報は流動的ですので、最新情報を関係サイトよりご確認ください。
Q6 新型コロナウイルスが原因で働けなくなった場合、カリフォルニア州は、どのような支援をしますか? 失業保険などはありますか?
A6 カリフォルニア州は、新型コロナウイルスについて詳細な調査を進行中ですが、EDDは、新型コロナウイルスの影響を受けるカリフォルニアの住人にさまざまな支援サービスを提供しています。
障害保険 Disability Insurance (DI)
[申請理由(働けなくなった理由)]
・新型コロナウイルスに感染した
(医療従事者から認定あり)
・新型コロナウイルスの感染者と接触があった、等
(医療従事者から認定あり)
[適用対象者(適用対象理由)]
次の理由で、賃金の全て、または一部を失った労働者
・仕事には関係のない病気になった
・仕事には関係のない怪我をした
・妊娠した
[給付期間]
・短期
[給付金額]
・給付額は収入に応じて、賃金の約60〜70パーセント。50ドル〜1300ドル/週
[給付対象期間]
・1週間目から(*)
[給付金開始日]
・EDDは申請を受けてから数週間以内に支払いを開始する
有給家族休暇 Paid Family Leave (PFL)
[申請理由(働けなくなった理由)]
・新型コロナウイルスに感染した家族の世話をする(医療従事者から認定あり)
・隔離中の家族の世話をする(医療従事者から認定あり)
[適用対象者(適用対象理由)]
次の理由で、賃金の全て、または一部を失った労働者
・重病の家族の世話をする
・生まれた赤ちゃんの世話をする
[給付期間]
最長6週間
[給付金額]
給付額は収入に応じて、賃金の約60〜70パーセント。50ドル〜1300ドル/週"
[給付金開始日]
EDDは申請を受け取ってから数週間以内に支払いを開始する
失業保険 Unemployment Insurance (UI)
失業保険には、二つある。
[申請理由(働けなくなった理由)]
・新型コロナウイルスのため、子供の学校が閉鎖され、子供のために、仕事を休む
[適用対象者(適用対象理由)]
子供の世話をすることについて他の選択がなく、通常の勤務時間にテレワーク/リモートワークを継続することができない
[その他]
申請後、EDDの担当者が、適用対象となるかどうかを判断する
[申請理由(働けなくなった理由)]
・新型コロナウイルスが原因で雇用主が勤務時間を短縮した
・新型コロナウイルスが原因で雇用主が業務を停止した
[適用対象者(適用対象理由)]
次の理由で、賃金の全て、または一部を失った労働者
・労働者の過失なしに失業した
・労働者の過失なしに勤務時間を短縮された
[給付金額]
40ドル〜450ドル/週
[給付対象期間]
1週間目から(*)
[その他]
・新型コロナウイルスのために、一時的に失業したが、数週間以内には、雇用主との仕事に戻れると予想できる労働者は、毎週、積極的に仕事を探す必要はない
・失業中であっても、常に働ける状態であること、また、他のすべての適格基準を満たしていなければならない
*ニューサム州知事が発令した新たな行政命令では、1週間の無給の待機期間を免除する。よって、労働者は失業した最初の1週間目からDI給付を受け取ることができる。DIを受ける適格労働者には、EDDが請求を受けてから数週間以内に対応して支払いをする。
【カリフォルニア州の支援サービス】
https://www.edd.ca.gov/about_edd/coronavirus-2019.htm
(雇用主・自営業については、vol.7に掲載します)
Q7 新型コロナウイルス(COVID-19)は、どんな症状ですか?
A7 確認された新型コロナウイルスの症例によると、軽度の症状から重篤な病気、または、死亡にまで及びます。
次の症状は、感染後2〜14日で現れることがあります。
次のような新型コロナウイルスの症状が出た場合は、直ちに医師の診察を受けてください。
・呼吸困難または息切れ
・胸の持続的な痛みまたは圧迫
・新しい混乱または覚醒不能
・青みがかった唇または顔
*このリストに、すべての緊急を要する症状が含まれているわけではありません。重度な症状や心配な他の症状については、医療提供者にご相談ください。
Q8 検査は、誰でも受けられるのでしょうか?
A8 いいえ、誰でも検査を受けられるわけではありません。あなたのドクターが、あたなに検査が必要かどうかを決定します。
新型コロナウイルスが陽性な人と濃厚接触した場合や新型コロナウイルスが拡散している地域に住み、症状が進行している場合は、医療提供者に連絡して、症状などを伝えてください。
ハイリスク者(65歳以上、基礎疾患がある人、妊婦)は、たとえ軽度の症状であっても、医療提供者に早期に連絡する必要があります。
高齢者や、心臓病、肺の病気、糖尿病のような重篤な慢性疾患を抱えている人は、新型コロナウイルスの感染により、深刻な合併症を発症するリスクが高いようです。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。