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コラム

ピアノの道
vol.46 来年の抱負を今から

2020-12-04

 感謝祭も終わり、いよいよ12月。外出の自粛が続く中、静かに年を越される方も多いのではないでしょうか?一つ提案をさせてください。来年の抱負を今決めてしまうのです。

 練習というのは、いかに最小限の努力と時間で最大限の効果を出すのか工夫しながら行っています。それで培った知恵があります。一つは、練習の前後の時間を大切にする、ということ。これは脳神経科学的にも根拠があります。

 練習というのは、ピアノで第一音を出した瞬間に始まるのではありません。(練習をしよう!)と決めた瞬間から脳の中ではすでに準備が始まっています。(昨日難しかったあそこの指使いはどうしよう。)(あの綺麗な和音をもっと綺麗に弾くためには何をすれば良い?)昨日までの練習を基に、これからする練習の計画が無意識の内に立てられ始めます。最後の一音が消え入った瞬間から脳は復習を始めます。(明日の課題はこの難所!)(もっとゆっくり練習してみよう。)

 更に、この練習の前後の予習と復習の効果を上げるために出来ることが在ります。それは、「区切りの良いところで終えない。」ということです。例えば一曲を最初から最後まで満足するまで練習したとします。そしたら、次の曲の出だしをちょっとだけ練習してから、終えるんです。そうすると脳みそが(あの曲の続きはどうなるんだっけ...?)と一生懸命考えます。(完全に弾けるまでは練習続ける!)というのは逆効果。実は、(どうしたらもっとうまく弾けるんだろう)くらいの状態で練習を中断して、しばらくの休憩を挟んで同じパッセージに再挑戦すると意外と弾けたりするんです。無意識状態の脳の活動というのは凄いんです。

 そういう訳でご提言しています。来年の抱負を今決めてみませんか?お年越しや来年がもっと楽しみになってくると思います。

この記事の英訳はこちらでご覧いただけます


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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平田真希子 D.M.A. (Doctor of Musical Arts)

日本生まれ。香港育ち。ピアノで遊び始めたのは2歳半。日本語と広東語と英語のちゃんぽんでしゃべり始めた娘を「音楽は世界の共通語」と母が励まし、3歳でレッスン開始。13歳で渡米しジュリアード音楽院プレカレッジに入学。18歳で国際的な演奏活動を展開。世界の架け橋としての音楽人生が目標。2017年以降米日財団のリーダーシッププログラムのフェロー。脳神経科学者との共同研究で音楽の治癒効果をデータ化。音楽による気候運動を提唱。Stanford大学の国際・異文化教育(SPICE)講師。

詳しくはHPにて:Musicalmakiko.com




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