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コラム

ピアノの道
vol.54 難しいから心がこもる

2021-04-02

 日本からの桜便りでSNSが華やぐ今日この頃、私と同じく郷愁を感じている方は多いのでは、とお察しします。先月の日本国内での緊急事態宣言解除後も、海外からの渡航者に対する水際政策は強化。2001年を皮切りに毎年恒例で行ってきた私の夏の帰国演奏活動も、去年に引き続き今年も断念せざるを得ません。

 でも逆に、行き来がより困難になったからこそ、「心の里帰り」の有難みが増します。先月お雛祭りに思いがけずリトル東京の風月堂の桜餅をプレゼントしていただきました。塩気が効いた香高い桜の葉と、もち米の粒が舌に楽しい桜餅は、一瞬私を日本の春に連れ戻してくれました。昨日はインド出身の先輩から手作りのダールとひよこ豆のカレーを頂きました。共に里帰りが遠のいたままの同胞アジア人の自国料理のお裾分けに、心が温かくなりました。


 了見の狭いアメリカ人から十把一絡げに外人扱いされやすい我々です。何十年・何世代とアメリカ在住でも、9.11の様なトラウマやコロナ禍でのトランプの「Kung Flu」や「China virus」発言をきっかけに、すぐに差別の対象になり得ます。でも最近のアジア系アメリカ人に対する人種差別や暴力撲滅のための協議会で、こんな発言に勇気を得ました。「AAPI(アジア系アメリカ人とパシフィックアイランダー)が結託して選挙を左右するグループとなれば、アメリカ社会での尊厳も発言権も増す。アジア人同士、更にもっと多様に差別を受けやすい人種皆で協力して、より良い未来を築いていこう。」                            

 今敢えてショパンの練習曲とバッハの平均律集一巻全曲制覇を目指して練習しています。演奏予定の無い今だからこそ出来る武者修行です。簡単に言うとショパンは肉体、そしてバッハは知能のチャレンジ。ピアノの難関を毎日少しずつ習得しながら、現状況へのヒントを得ます。一番大事な事は、簡単な事には有難みが無い、という事。苦労するから愛着が湧く、大変だから集中する、難しいから心がこもります、ね。

この記事の英訳はこちらでご覧いただけます。

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※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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平田真希子 D.M.A. (Doctor of Musical Arts)

日本生まれ。香港育ち。ピアノで遊び始めたのは2歳半。日本語と広東語と英語のちゃんぽんでしゃべり始めた娘を「音楽は世界の共通語」と母が励まし、3歳でレッスン開始。13歳で渡米しジュリアード音楽院プレカレッジに入学。18歳で国際的な演奏活動を展開。世界の架け橋としての音楽人生が目標。2017年以降米日財団のリーダーシッププログラムのフェロー。脳神経科学者との共同研究で音楽の治癒効果をデータ化。音楽による気候運動を提唱。Stanford大学の国際・異文化教育(SPICE)講師。

詳しくはHPにて:Musicalmakiko.com




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