JERCの教育相談Q&A
vol.34 小学校までの成績は親の成績
2023-01-27
「子どもが、なかなか勉強しなくて困っているのですが・・・」、「学校の成績が芳しくないのでどうしたらよいのでしょうか・・・」という相談が保護者の方から寄せられることがあります。自分から机に向かう子どもは稀で、小学校までは、家庭で親が子どもと共に学ぶ姿勢を見せることが重要です。導き方一つで子どもは学ぶ習慣を付け、成績向上に繋がっていきます。それは親の責任でもあります。
【幼少期】
●たくさん語りかけましょう。例えばマーケットに子どもを連れて出かけた時、野菜売り場で黙ってカートに野菜を入れるのではなく「これはじゃがいもよ、これは玉葱。これはにんじんよ」と言いながら買い物をしましょう。
●お母さん創作のお話や本の読み聞かせは毎日しましょう。食後、就寝前の10分から15分でよいのです。
●お母さんは家庭教師です。就学までに「ひらがな」を読めるように、そして書けるようにしておくこと。数字は50くらいまで読めるようにしておくとよいでしょう。
●親子で折り紙をしたり絵を描いたり、また工作をする時間をつくりましょう。親子で何かを作り上げる作業は、子どもをわくわくさせますよ。
【小学校低学年】
●宿題やテストの勉強はダイニングテーブルでさせてください。お母さんが近くに居ることが必要な年齢です。まだ子ども一人で学習を進めていくことは難しいですから、時々手伝いながらさせましょう。
●学校から出された宿題は、必ずチェックしましょう。いつまでに提出するのか、答えは間違っていないかを確認して下さい。
●テストの勉強は、お母さんのヘルプが必要です。何を覚えればよいか、テキストの内容は理解できているか、そして答え方等などもアドバイスしておくとよいですね。
●テスト用紙が戻って来たら、どこがどう間違えたのかをチェックし、正しい答えを求めさせましょう。
【小学校高学年】
●高学年になると、自室にて一人で勉強をする子どもが増えてきますね。しかし親の目は、しっかり子どもに向けていないといけません。宿題は後回しで遊んでいることがあります。現代では子どもが興味を持つゲームなどが多く、親を悩ます時代ですね。遊ぶ時間は一日〇分と時間を決めておいて下さい。
●宿題は済ませているかどうか、必ずチェックしましょう。現地校の場合、宿題の提出状況と内容も成績に影響します。
小学生までは、家庭での親の指導が重要な時期です。生活面も学習面もしっかり習慣をつけて、毎日の生活がスムースにいくように心がけてください。親の地道な努力により、子どもの成績がアップすること間違いありません。小学校までの成績は、親の成績なのです!!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。