JERCの教育相談Q&A
vol.40 学校生活のスタートに向けて! ~ 生活習慣 に注目 ~
2023-08-25
夏休みも終わりに近づき現地校は新学年、全日制日本人学校は二学期がスタートします。そろそろ学校生活に焦点を合わせ、お子さんの毎日の生活習慣を改めて見直してみましょう。
① 自分からあいさつをする
子どもが自分からあいさつするようになるには、まず誘い水として親が先にあいさつします。最初は親が「朝はあいさつをしよう。こんなタイミングでこう言おう」という見本を自然な形で示し、子どもはそれを見て学んでいきます。子どもが率先して「お母さん、おはようございます」と言ったら、「すごい。自分から言えたね」と褒めてあげましょう。このようなやりとりが、自分からものごとをやっていく自主性、積極性の基盤になります。
② よい姿勢で座る
「背もたれに寄りかからない座り方」と言うだけでいいのです。それだけで腰骨が立ち、力が抜けて負担のない座り方ができます。そして足の裏を地面につければ完成です。背筋を伸ばしたよい姿勢では、マイナスの言葉や人の悪口は言いにくいものです。逆に、背中を丸めた悪い姿勢では、モチベーションの高い言葉はなかなか出ないでしょう。そのように、よい姿勢はよい発想を生み、よい結果を招くということを私たちは体験的に知っているはずです。背もたれに寄りかかるのは、何かに自分の人生を預けてしまっていることに繋がり、背骨が真っすぐに立つ姿勢は、真っすぐな生き方に繋がると言われています。
③「はい」と返事をする
「すぐに『はい』と返事をすること」 特に小学校に上がった子どもを持つ保護者は「背もたれを使わない」「足の裏を床につける」、そして「先生の目をずっと見ている」を加えた三点セットをお子さんに実践すれば、勉強ができる子に育つこと間違いありません。その上で、先生からの発言には直ぐに「はい」と返事をするように教えましょう。『はい』と言うのは答えを知っているというより、やる気があるという意味なのです。
④早寝早起き朝ごはん
「早寝、早起き、朝ごはん、規則正しい生活」は、子どもが学んでいく上で重要な生活習慣ですね。夜ふかしや朝ごはん抜きなど、生活のリズムの乱れは予想以上に子どもの脳にダメージを与えるようです。よく「早寝早起き」と言いますが、人間は疲れてもいないのにそう早くは寝つけません。ですから、早く起こすことが習慣のスタートです。早く起きてしっかり朝食を食べ、学び、運動すれば自然と眠くなり、早寝が身につきます。早寝早起き、そして朝ごはんをきちんと食べる習慣を付けて、夏休み明けの学校生活に備えましょう。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。