キム・ホンソンの三味一体
vol.196 家庭教育の完成
2023-09-29
先日、妻より一つ嬉しい出来事を耳にしました。現在13歳の長女ノエルに関することです。実は、このコラムも、ノエルが生まれたことで妻に続き私も育休をとって、育児に奮闘するエピソードを書くところから始まりました。8年生(中学校2年生)になったノエルですが、学校が早く終わる日などには、よく仲良しのお友達と一緒に近くのモールに行っては、ウインドウショッピングを楽しんでいるようです。とある日の放課後、娘が妻にある相談を持ちかけたそうです。
相談の内容を要約するとこうなります。モールのある化粧品のお店で、その月が誕生日の人は、販促品の一品をただでもらえるというキャンペーンを実施している。しかし、娘も娘の友人も誕生日はもう過ぎてしまっている。だけど誕生日の月にはこのキャンペーンのことなど知らなくてもらえてないのだから、明日二人でそのお店に行き、今月が誕生日だと言ってその品物をもらおうと思っているがどう思うか、という相談だったようです。
ここからが妻が娘にしたアドバイスです。それでも嘘はよくないとは思わないか。それくらいの嘘は他の友達も皆ついているから大丈夫だ、と考えるのならそうしなさい。しかし、他の人もやっているから大丈夫だというのが基準になってはならない。あなたがいつか神様の前に立つ時、あなたの全てを見通し全てを知っているお方に、その嘘について説明することができるかどうかを基準にしなければならないと思う、とだけ言ってあげたそうです。
翌日、放課後にお友達と一緒にモールに寄って帰って来た娘の手には、販促品のハンドクリームがあったようです。そして、「ママ、あのお店に行って、実は7月が誕生日だったけれど、その時もらえなかったから、今もらうことはダメですか、とお願いしたら、店員さんが、もちろんよ、と言ってこれくれたの!」と妻に嬉しそうに話したそうです。私はこのことを聞いて、ノエルはもう子供じゃない。私たちの親としての最も大事な仕事は終わった、と思いました。というか、私たちは神様から娘を預かっていただけで、実は育ててくださったのもまた神様だった、という風に思えた出来事でした。
「主を畏れることは知恵の初め。無知な者は知恵をも諭しをも侮る。」箴言1:7
礼拝:日曜日午前10時(ハンティントンビーチ)、日曜日午後2時(トーランス)
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※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。