ピアノの道
vol.125 音楽パワーでなせば成る
2024-03-15
先週火曜にスタンフォード大学まで5時間半運転しました。Institute of Diversity in the Arts(IDA)で活動をしている教授陣とお会いし学生さんたちのプレゼンを拝見したり、医学生のための人文学Medical Humanitiesの授業を拝見させて頂いたり、音楽科で教鞭を取る友達と夜を明かして音楽談義をしたり、有意義な2泊3日を経て木曜日、今度は90分南に運転しモントレーに!
モントレーではCalifornia Language Teachers’ Association(CLTA)の大会で最近見過ごされがちな外国語教育の重要性を、「世界の共通語」と言われる音楽を専門とする立場から語らせて頂きました。外国語教師の皆さんは志が高く熱血で、沢山の同志を新たに得たような素晴らしい二泊三日でした。
土曜日の朝、更に南に5時間運転してLAに帰ります。夜なべのパワポ制作の後。大自然を突っ切る一本道を運転していると睡魔に襲われます。水を飲んだり、スナックを食べたり、オーディオブックをかけたり、深呼吸をしたり…意識の覚醒を試みても、気が付くと車が隣車線にぐらりと移行したりします。(いかん!)仮眠を取るべく休憩所に入りました。でもなぜか全く眠れない。一度寝落ちたら日が暮れる可能性もある。夜道を睡魔と闘いながら運転するのは更に危険。(どうすればよいんだ...)
意を決して休憩所をあとにします。眠気覚ましに思いつきで歌を歌ってみました。小学校のころ合唱コンクールで歌った「みんなの歌」シリーズ。童謡。「Sound of Music」や「Westside Story」などのミュージカル。子供時代、妹とお風呂でいつまでも二部合唱して怒られた思い出に酔いしれて一人で涙ぐんだり、リズムのりのりでハンドル握りつつ手振り身振りをつけて歌ったり…車の中の一人祭りです。眠かったのがウソの様でした。改めて音楽のパワーを実感。
無事帰宅した24時間後。日本に向かう飛行機の中でこの原稿を書いています。着陸14時間後に最初のプレゼン。音楽パワーで頑張ります!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

