ITのススメ
Vol.5 携帯電話はどこまで進化する?
2024-05-03
AppleのiPhone、GoogleのAndroid双方しのぎを削る開発合戦。AIが取り入れられ、写真の中の不要なオブジェクトを簡単に消せたり、パスワードを覚えてくれたりと、どこまで便利になるのか恐ろしくなる今日この頃です。
画面もディスプレイが折りたためるものや、磁石を使って置くだけで充電できるものなどテクノロジーの進化は加速度的になっていて、もはや一般人はついていけないところまで来ている感があります。
これからは、おそらくメガネが携帯電話にとってかわる時代がくるかもしれませんね。Appleが最近発売したゴーグル型のVisionProは携帯がメガネに移行することを感じさせるに十分な開発ですね。携帯電話の狭い画面から解放されて、視野の全てを画面にすることも可能だし、音は骨伝導のイヤホンをメガネのフレームに組み込めばいいし。そう考えると次世代携帯電話のメガネはすでに完成しているのに等しいです。あとはVisionProの技術をもっと高めて閉鎖型のゴーグルではなく開放型のメガネに投影するだけです。ApplePayなどのタッチレス決済は今後は時計で、携帯電話はメガネでという時代は目前です。タイプも読み上げるだけ(これもすでに実現されている)になるので親指が腱鞘炎になることもなくなるでしょう。写真を撮るのも瞬き4回するとかでシャッターが切れるようになりそうですね。瞬き5回ならビデオとか。
世の中デジタル化が加速していく中、同時にアナログ回帰への動きもあるようです。最近の音楽ビジネスにおいて、アナログのレコード版が発売されたり、ステレオなどのアンプも真空管のモデルが少しずつ浸透して来ました。また写真も1眼レフの世界ではフィルムカメラが見直されています。
これらのアナログ機器の特徴はデジタル機器に比べて出来上がった作品が柔らかいことです。音は本来振動なのですからグラフに書くと曲線のはずです。デジタルだと棒グラフみたいな感じなのです。音がカクカクしている感じです。写真の世界も同じでやはり滑らかです。デジカメでは日向と日陰が両方ある場所を撮影すると、日陰の部分が黒く潰れてしまったり。絵画などの作品もデジタルアートより手書き作品の方が暖かい感じを受けます。
今後はこの二極化が進んでいくのは間違いがないでしょう。デジタルにはデジタルの良さ、アナログにはアナログの良さがあるのです。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

